マツシマススムさんが写真集『琵琶湖幻想』を上梓した。
マツシマさんが琵琶湖へ初めて足を運んだのは1964年。以来、この地と白鷺をテーマにして撮り続けてきた。本書は半世紀を超す記録だ。神の島と言われた竹生島には何万羽が生息していたが、姿を消した。彼らの姿は知内浜、安曇川、草津と場所を移していく。開発によって湖畔の風景も大きく変わった。そんな時代の変遷が写し込まれている。マツシマさんの写真は滋賀県の観光ポスターに多数採用され、受賞歴もある。
■マツシマススム『琵琶湖幻想』
240×260mm・144ページ
本体 4,300円(税別)
2019年1月25日発売
日本写真企画
〈文〉市井康延