渋谷敦志さんが単行本『まなざしが出会う場所へ』を上梓した。
渋谷さんは高校時代、目標もなく無為に日を送っていた。それが一転して大学時代に1年間、ブラジルへ留学研修に出かけ、フォトジャーナリストの道を志す。個人的に釜ヶ崎に関わる中で、案内役としてマグナム・フォトの写真家ブルース・ギルデンの取材に同行。発表される写真や文章では語られることのない、写真家の興味深い人生が丹念に綴られる。たくさんの人生が交錯する中で写真家は生かされていくことがわかる。
■渋谷敦志『まなざしが出会う場所へ – 越境する写真家として生きる』
四六判・344ページ
本体 2,000円(税別)
2019年1月16日発売
新泉社
〈文〉市井康延