猫写真家の沖昌之さんと3人の作家たちによる、“猫集会”をイメージしたコンセプトブック『ヒミツのヒミツの猫集会』が発売された。
猫が集会を開くことは、1970年ごろから知られるようになった。本書で動物学者がそう記している。猫社会でも集会は重要であるらしいのだが、彼らは何とはなしに集い、いつしかいなくなる。彼らはいつも人の近くに居るのだが、未知の存在であり続ける。そこが猫の魅力ではないだろうか。猫写真家と、独特の世界観を持つ3人の表現者がショートストーリーを寄せた。本を開くと魅惑的な不思議世界が広がる。
■沖 昌之(写真) 池澤春菜、いしいしんじ、前田司郎(文)『ヒミツのヒミツの猫集会』
A5判変型・96ページ
本体 1,250円(税別)
2019年2月14日発売
天夢人
〈文〉市井康延