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ニコンが選んだ昭和・平成の貴重なカメラやレンズなど30選を大公開

ニコンミュージアムでは、2019年4月2日(火)より企画展として「コレクション展」を開催。ニコンが誇る100年以上の歴史に関連した約4万点もの所蔵資料より、1930年代から1990年代にかけて作られた製品を紹介する。

 

ニコンミュージアム企画展「コレクション展」

 
展示品はカメラやレンズのほか、測定機器、産業用装置といった幅広いジャンルから厳選した約30点。戦場仕様の「ニコンSブラック」や「ニコンF50」の未発売モデル、さらには「ニコンF」を用いた医療用眼底撮影カメラなど、時代を物語る貴重なコレクション展だ。

また、会場では1966年に企画した企業PR用映画「科学の眼 -ニコン-」を大型スクリーンでリピート上映する。当時の光学ガラスの製造をはじめ、レンズやカメラの設計、製造、検査など、実際の工程を紹介した映像作品で、記録としての価値に加え、映像の美しさも魅力となっている。

科学の眼 -ニコン-

 

■測風経緯儀(1930年)

測風経緯儀

気球を上空に放ち、その動きから風向、風速を測定する測風気球観測用の経緯儀。

 

■フィッシュアイ・ニッコール 16.5mm F8(1941年)

フィッシュアイ・ニッコール 16.5mm F8

ニコン(当時:日本光学工業)が初めて製作した魚眼レンズ。

 

■ニコンSブラック(1951年)

ニコンSブラック

米国ライフ誌の依頼により、戦場で目立ちにくくするために外観を黒色に塗装。

 

■インバージョンビューワー(1962年)

インバージョンビューワー

ニコン独自開発の光学系、照明系によって、モノクロネガフィルムの白黒を反転してポジ像として表示する装置。

 

■手持ち眼底カメラ(1963年)

手持ち眼底カメラ

眼底撮影用の特殊な照明系と撮影光学系を「ニコンF」に装着した医療用眼底撮影カメラ。

 

■ニコン50mmアストロカメラ(1971年)

ニコン50mmアストロカメラ

星野(せいや)写真を撮影するために開発された口径50mm、焦点距離200mmの6×9判カメラ。

 

■ニコンF50ゴールド(1997年)

ニコンF50ゴールド

ニコンF50の生産100万台達成記念に製造された未発売モデル。

 

ニコンミュージアム企画展「コレクション展」

会期 2019年4月2日(火)〜6月29日(土)
時間 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
住所 東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟2F
アクセス JR品川駅 港南口から徒歩約7分、京急品川駅から徒歩約10分
会期中の休館日 日曜・祝日・4月28日〜5月6日
入館料 無料
問い合わせ ニコンミュージアム(TEL 03-6433-3900)

 

 

 
〈文〉鬼沢幸江