山崎エリナさんが『インフラメンテナンス 日本列島365日、道路はこうして守られている』を上梓した。道路やトンネル、橋梁などを補修・維持するための工事現場に密着し、そこで働く人々を生き生きと捉えた写真集だ。
日本列島を走る道路は地球32周分の長さがあり、そこに1万1000本を超すトンネルと73万もの橋がある。多くは高度成長期に建設され、補修作業が急務だ。アメリカでは1920年代からインフラ整備が始まり、80年代に老朽化の問題が顕在化した。やはり日本は彼らの後を追っている。建設投資は削られ、建設業に人が集まらない現実が、この問題を深刻にする。本書にはそんな現状を変えたい現場の想いが込められている。
■山崎エリナ『インフラメンテナンス 日本列島365日、道路はこうして守られている』
B5判・144ページ
本体 2,000円(税別)
2019年4月7日発売
グッドブックス
〈文〉市井康延