有効2400万画素のフルサイズセンサーを搭載した、モノクロ撮影専用デジタルレンジファインダーカメラ「ライカ M モノクローム(Typ246)」が、2015年5月下旬に発売される。2012年に発売された「ライカ M モノクローム」の後継機種で、ライブビュー撮影や動画撮影が可能になった。価格は1,134,000円(税込)。
■基本性能
モノクロ撮影専用フルサイズCMOSセンサーは、ローパスフィルターレス仕様を採用。カラーフィルターを取り外したことにより輝度値の演算に必要な色補間処が不要なため、色を認識する撮像素子を搭載したデジタルカメラよりもシャープなモノクロ描写が得られる。セピア、寒色、暖色などの色調設定も可能。画素数が従来の有効1800万画素から有効2400万画素へとアップした。画像処理エンジンは、新たに「LEICA MAESTRO(ライカ・マエストロ)」を搭載。バッファメモリーの容量が2GBに増加し、処理速度が高速化している。感度領域は、従来のISO320~10000相当からISO320~25000相当へと大幅に拡張された。
■操作性
液晶モニターは、従来の2.5型・23万ドットから3.0型・約92万ドットへと大型化。カバーガラスには、反射防止コーティングを施したサファイアガラスを採用している。画面の一部を最大10倍に拡大する「マニュアルフォーカスアシスト」や、ピントが合っている被写体の輪郭を色づけて表示する「フォーカスピーキング」により、ライブビューでのピント合わせをサポートする。
■動画撮影機能
新たに動画撮影機能を搭載し、モノクロで1080pのフルHD動画を撮影することができる。動画専用ボタンも配置された。
■付属ソフト
RAW現像ソフト「Adobe Photoshop Lightroom」が付属。本製品購入後にオンライン製品登録をすることで、ソフトのダウンロードが可能になる。
■アクセサリー
イエロー、オレンジ、グリーンのカラーフィルターを用意。被写体を特殊なグレースケールに変換し、独自の効果を与えることができる。2015年8月以降発売予定。
マグネシウム合金のフルメタルボディ。トップカバーとベースプレートには真鍮の削り出しパーツを採用している。
ライカ M モノクローム(Typ246) 主な仕様
有効画素数 2400万画素
撮像素子 約23.9×35.8mm モノクロ撮影専用CMOSセンサー
マウント ライカM バヨネットマウント
ISO感度 ISO 320~25000 相当
シャッター速度 [絞り優先AEモード]60~1/4000 秒 [マニュアルモード]8~1/4000秒
ファインダー 大型ブライトフレームファインダー [倍率]0.68 倍
画像モニター 3.0型 約9万ドット TFTカラー液晶モニター
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード
サイズ(幅×高さ×奥行き) 約138.6×80×42mm
質量 約680g(バッテリーを含む)
付属品 バッテリーチャージャー(100~240V)、電源コード、カーアダプター、充電式リチウムイオンバッテリー、キャリングストラップ、ボディキャップ、アクセサリーシューカバー、ソフトウェア「Adobe Photoshop Lightroom」