タムロンは、フルサイズに対応するソニーEマウント用の大口径超広角ズームレンズ「17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)」を2019年7月25日に発売する。希望小売価格は125,000円 (税別)。
「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は2019年2月の開発発表後、CP+2019に参考出品された。
■軽量コンパクトな全域F2.8の超広角ズーム
「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は、「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」(2018年5月発売) の「使用頻度の高いズームレンズだからこそコンパクトに」というコンセプトを引き継いで開発されたもの。ズーム全域でF2.8でありながら、長さ99mm、重さ420ｇの軽量・コンパクトを実現した。
フィルター径は、Model A036と同じφ67mmとなっている。また、Model A036と同様に前方にズームリング、後方にフォーカスリングを配置し、ズーミング時・フォーカス時の方向も Model A036と合わせるなど、シリーズを通して一貫した操作性を維持している。
▲左が 17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)、右が 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)。
■光学性能
レンズ構成は11群13枚で、3枚の非球面レンズに加え、光に対する異常分散性を有する特殊硝材LD (Low Dispersion ＝ 異常低分散) レンズ2枚と、蛍石に近い特性をもつXLD (eXtra Low Dispersion) レンズの計3枚を贅沢に採用。色収差をはじめとした諸収差を効率よく抑制する。また、高い反射防止性能を誇るBBAR (Broad-Band Anti-Reflection) コーティングを採用し、ゴースト・フレアの発生を大幅に低減。カメラ内レンズ補正機能を併用することで、絞り開放からズーム全域で画面中心から周辺部まで、高い解像力とコントラストを発揮することができる。
■近接撮影性能
広角端17mmでは最短撮影距離0.19ｍ、最大撮影倍率1：5.2となっており、超広角ならではのパースペクティブを生かした撮影を可能にする。望遠端28mmでも最短撮影距離は0.26ｍで、最大撮影倍率は1：6となっている。
■AF性能
AF駆動には、レンズ位置を高精度に検出するセンサーと、高速・高精度なステッピングモーターユニット RXD (Rapid eXtra-silent stepping Drive) を搭載。静粛性にも優れているためレンズの駆動音が記録されにくく、動画撮影にも適したレンズになっている。
■簡易防滴構造
レンズ鏡筒の可動部や接合部など、主要な箇所には防滴用のシーリングが施されており、レンズ内部に水が侵入しにくい構造となっている。また、レンズ前面には撥水性・撥油性に優れたフッ素化合物による防汚コートの技術を採用する。
■ソニー製カメラの各機能に対応
ソニー製カメラに搭載されている「ファストハイブリッドAF」「瞳AF」「ダイレクトマニュアルフォーカス (DMF)」「カメラ内レンズ補正 (周辺光量、倍率色収差、歪曲収差)」「カメラによるレンズ本体ファームウェアアップデート」など、各種カメラ機能にも対応する。
■TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD 主な仕様
モデル名 A046
対応マウント ソニーEマウント
焦点距離 17〜28mm
開放絞り F2.8
最小絞り F22
レンズ構成 11群13枚
画角（対角） 103°41’〜75°23′ (35mm判フルサイズデジタル一眼レフカメラ使用時)
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.19ｍ (W) / 0.26ｍ (T)
最大撮影倍率 1:5.2 (W) / 1:6 (T)
フィルター径 φ67mm
サイズ (最大径×長さ) φ73×99mm
質量 420ｇ
付属品 花型フード、レンズキャップ
〈文〉柴田 誠