ソニーは、高級コンパクトデジタルカメラ Cyber-shot（サイバーショット）RX100シリーズのラインナップに、α9と同等の高速AFを搭載し、最高20コマ/秒のブラックアウトフリー連続撮影を実現した「RX100 VII」を発表した。発売は2019年8月30日で、7月30日より予約を開始する。価格はオープンで、参考価格は本体のみが145,000円前後。シューティンググリップキットが、155,000円前後。
ポケットに収まる小型サイズながら、35mm判換算24〜200mm相当のズームレンズを搭載していて、フルサイズミラーレスカメラ「α9」で培ったスピード性能を実現したRX100シリーズの第7世代モデル。4K動画撮影時のリアルタイムトラッキングや動物対応を含むリアルタイム瞳AF、本体にマイク端子を搭載するなど、最先端の技術によりクリエイターの要望に応える動画性能を搭載している。
■AF性能
高速演算処理によるブラックアウトフリー連続撮影を実現、撮影中のEVF/液晶モニターへの表示更新は60回/秒と高速AFで、肉眼で被写体を捉えているような連続撮影が可能になっている。被写体の動きが早く不規則なスポーツ撮影や、表情の変化を見逃したくないポートレート撮影などの本格的な撮影現場において効果を発揮しそうだ。
また、空間情報をリアルタイムに高速処理して動体を高精度に追従し続けるリアルタイムトラッキングに対応しており、シーンチェンジの多い動画撮影においても素早いAF性能が活躍しそうだ。
■光学性能
ZEISS Vario-Sonnar (ツァイス バリオ・ゾナー) T* 24-200mm F2.8-4.5の広角から望遠までをカバーする高倍率ズームレンズは12群15枚を有しながら、8枚の非球面レンズを配置。4.0段分の補正効果をもつ高性能の光学式手ブレ補正機能により暗所でも手ブレを防ぐ。有効画素数は約2010万画素、また常用ISO感度はISO 100～12800（拡張ISO 64/80）の幅広い感度域に対応。イメージセンサー上のカラーフィルターも刷新することで色再現性を高めて、自然な印象で忠実に描写する。
■シューティンググリップキット DSC-RX100M7G
手元でズームや撮影操作が可能なシューティンググリップ「VCT-SGR1」、マイクなどのアクセサリーを装着することができるアクセサリーシュー対応のブラケット、リチャージャブルバッテリーパックが付属する。
■アクセサリー
同時に発表された「LCJ-RXK」は、ケースをカメラ本体に装着した状態で装着時も各種端子を使用可能なジャケットケースだ。三脚が使用できる他、充電やマイク端子への接続、Wi-Fi/NFCを使用したデータ転送も行えるのが魅力で、ブラックとベージュの2色展開。持ち運びに便利なショルダーストラップが付属。
■先行展示
ソニーショールーム/ソニーストア 銀座、ソニーストア 札幌、ソニーストア 名古屋、ソニーストア大阪、ソニーストア 福岡天神にて、2019年7月27日（土）より先行展示が実施される。
■SONY Cyber-shot RX100 VII 主な仕様
型名 DSC-RX100M7
有効画素数 約2010万画素
撮像素子 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー
レンズ ツァイス バリオ・ゾナーT*レンズ ［焦点距離］24〜200mm（35mm判換算） ［開放F値］F2.8〜4.5 ［光学ズーム倍率］8倍 ［最短撮影距離］約8cm ［レンズ構成］12群15枚〈AAレンズを4枚含む非球面レンズ8枚〉 ［絞り羽根枚数］7枚
ISO感度 ISO 100～12800（拡張ISO 64/80）
シャッター速度 30〜1/2000秒、バルブ（メカ）
ファインダー 0.39型 約235万ドット 電子式ビューファインダー(OLED)
画像モニター 3.0型 約92.1万ドット エクストラファイン液晶
記録媒体 メモリースティック デュオ/PROデュオ/PRO-HGデュオ、メモリースティック マイクロ/マイクロ（Mark2）、SD/SDHC/SDXCメモリーカード、microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード
サイズ（幅×高さ×奥行き） 約 101.6×58.1×42.8mm
質量 約275ｇ（本体のみ）／ 約302ｇ（バッテリー、メモリーカードを含む）
付属品 リチャージャブルバッテリーパックNP-BX1、ACアダプター、マイクロUSBケーブル、リストストラップ、ストラップアダプター、シューティンググリップVCT-SGR1、ハンドストラップ*17 / コードクランパー、ポーチ、ブラケット ほか