2019年7月10〜13日に上海で開催された「PHOTO&IMAGING SHANGHAI 2019(第21回 上海撮影機材とデジタル映像展覧会)」を取材した。その様子は前回記事をご覧いただくとして、本稿では併催の「China Wedding EXPO(中国·上海国際婚纱撮影器材展覧会)」と「Baby Photo EXPO(児童撮影展)」の会場の様子をお伝えしよう。
中国全土からトレンドを求めて押し寄せる China Wedding EXPO
放射状に8つのホールに別れている構造の国家会展センターの、4つのホールを使って行われた「China Wedding EXPO(中国·上海国際婚纱撮影器材展覧会)」と「Baby Photo EXPO(児童撮影展)」。 PHOTO&IMAGING SHANGHAIが1つのホールでの開催だったことからも、その規模感がわかるだろ。それぞれのホールは、婚礼衣装、メイク用品、写真サービス、額装やアルバム製品といった具合に別れている。
婚礼衣装のホールは、以前は撮影禁止のところがほとんどだった。デザインを盗まれるというのが大きな理由で、今でも撮影禁止のところは多い。純白のウェディングドレスはもちろんあるが、最近は民族衣装的なモノが増える傾向にあるようで、オリエンタル調のブースが目立つ。来場者の多くは、そうしたブライダルのトレンドを求めて中国各地からやってくるのだ。
メイクアップも流行のあるモノだけに、メイクアップアーティストのデモンストレーションが始まるとスマートフォンを手に来場者が詰めかける。あちこちで見かけるこうした光景は以前と変わっていない。
B to Bが基本なので、ブースには商談スペースが設けられている。チラシを配って呼び込み合戦があちこちで繰り広げられている。
衣装やアクセサリーはほとんどが展示販売されている。値段は相場よりもかなり安いらしく、これを目当てに訪れる来場者も多い。閉館間際には、大きな袋を引きずるようにして歩く人も目にする。