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磁力を取り入れた小型軽量の標準レンズ「ライカ アポ・ズミクロン SL f2/50mm」

ライカカメラジャパンは、ズミクロンSLシリーズの標準レンズ「ライカ アポ・ズミクロン SL f2/50mm ASPH.」を2019年8月24日に発売した。価格は570,000円(税別)で、ライカSLシステムとLマウントシステムに対応する。

ライカ アポ・ズミクロン SL f2/50mm ASPH.

「ライカ アポ・ズミクロン SL f2/50mm ASPH.」は、ルポルタージュや旅行、建築、風景、ポートレート、スタジオ撮影やクローズアップ撮影、ドキュメンタリー撮影まで、幅広いジャンルや用途に対応するオールマイティな標準レンズ。3枚の非球面レンズを含む10群12枚構成で、絞り開放から実用的に使用できる。

精度の高い製造方法と計測技術を新たに開発して製造されており、コンパクト化と大幅な軽量化、そして描写性能のさらなる向上を実現した、従来のSLレンズをさらに進化させた最先端のレンズとなっている。最大径73mm×長さ102mm(先端からバヨネットフランジまで)で、「ライカ アポ・ズミクロンSL f2/90mm ASPH.」とほぼ同サイズだ。

 

■0.25秒の高速AF
オートフォーカスは、高速・高精度・静音性が特長となっている。2枚のきわめて軽いフォーカスレンズを採用することで、非常にコンパクトな駆動システムを実現。オートフォーカス機構には、DSD(Dual Syncro Drive)を採用する。強力で耐久性に優れたステッピングモーターを使用しており、約0.25秒の高速オートフォーカスを実現した。

■磁力で高精度MF
フォーカスリングには、磁極を反転させることができるリング状の磁石を搭載した、革新的な技術を採用。フォーカスリングの回転量と速度に基づいてピントの位置を調節するという、「ライカ アポ・ズミクロン SL f2/35mm ASPH.」にも採用されている新しい構造と仕組みを取り入れ、高速で高精度なマニュアルフォーカスが可能となっている。

■コントラスト性能
開放F値はF2で、最小F値はF22。コンパクトでありながら、より明るいレンズと同じように奥行き感と立体感のある描写が得られるレンズに仕上がっている。アポ・ズミクロンSLレンズでは、通常のレンズよりもコントラストの差がきわめて大きく、ピントが合っている部分のコントラストが、ピントが合っていない部分よりもかなり強くなるため、合焦部分が前景や背景よりもいっそう際立ち、より効果的に強調される。

■逆光性能
迷光と反射光の低減を最重要課題のひとつとして開発。光学系とメカニズムの設計を最適化して、レンズの表面に上質なコーティングを施すことで、反射が極限まで抑えられている。フロントレンズとリアレンズの表面には、ライカ アクアデュラコーティングが施されている。また、水滴やほこりの侵入を効果的に防ぐシーリングを採用。あらゆる環境下でも安心して使用できるレンズとなっている。

 

■ライカSLへの装着例

ライカ アポ・ズミクロン SL f2/50mm ASPH.

ライカ アポ・ズミクロン SL f2/50mm ASPH.

ライカ アポ・ズミクロン SL f2/50mm ASPH.

 

 

〈文〉柴田 誠