アオリ撮影を可能にする微動付きデジタルビューカメラ「Axella-S」

ケンコープロフェショナルイメージング（KPI）は、微動機構を備えたデジタルビューカメラ「HORSEMAN（ホースマン） Axella-S」の受注販売を開始した。本体価格は335,000円、キヤノンEOS用とニコンF用が各346,000円（いずれも税別）。

「Axella-S」は、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、中判カメラ、デジタルバック等の各種カメラを装着してアオリ撮影を可能にするL型ビューカメラ。フロント側（レンズ面）に微動フォーカシング機構、バック側（センサー面）に微動シフト機構を搭載し、それぞれチルト、シフト、スイング、ライズ/フォールのアオリ操作を可能にする。シフトは左右各30mm、ライズ/フォールは上下各30mm、スイングとチルトはいずれも±45°以上となっている。

マイクロドライブ式の微動機構を備えており、微調整が可能。画軸支点アオリでバックアオリ使用時でもピントや構図のズレが起きないほか、縦位置・横位置の切り替えは、レボルビング機構でワンタッチで行うことができる。最短フランジバックは41mmで、広角レンズを装着することもできる。リンホフ規格のレンズパネルを採用しているため、大判カメラ用レンズの使用が可能だ。250mmのモノレールを標準装備しており、重さ2.7kgとなっている。

マウント交換不可となっているキヤノンEOS用 / ニコンF用のほか、ソニーE用 / 富士フイルムGFX用 / 富士フイルムX用 / キヤノンEOS-R用 / ニコンZ用 / キヤノンEF用 / ニコンF用 / ハッセルブラッドXID用 / ペンタックス645用のカメラマウント（各18,800円）と、ハッセルブラッドV用（30,000円）/ ハッセルブラッドH用（45,800円）/ マミヤ645用（39,800円）のデジタルバックアダプター、DSLRアダプター（キヤノンEF用/ニコンF用各6,000円）が用意されている。マウントやアダプターを交換することで、各種カメラで使用することが可能だ。レンズの装着には、リンホフ規格のレンズアダプター M39（14,000円）と同ペンタックス645（45,800円）が用意されている。

■ラインナップ

■HORSEMAN Axella-S 主な仕様

形式　モノレールモジュールカメラ
焦点距離　モノレール上でラックピニオンによる調整／微動ノブによる調整
レンズマウント　リンホフ規格パネル
アオリ機構　［Rise/Fall］上下各30mm ［Shift］左右各30mm ［Swing］±45°以上 ［Tilt］±45°度以上
モノレール　250mm（標準装備）
基台部　アルカスイス互換
材質　アルミニウム
外形寸法　H310×W210×D250mm
重量　2.7kg

〈文〉柴田 誠