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高度成長期から五輪へ、変貌し続ける大都会のポートレート『Tokyo』中野正貴写真集

長年にわたって東京を撮り続けている中野正貴さんが、写真集『Tokyo』を上梓した。

 

中野正貴写真集『TOKYO』

 

1970年代後半、中野さんは東京に暮らす人々の日常を写真に収め、その後の1990年から今日に至るまでは都市そのものの表情を探るべく「無人の東京」を撮り続けてきた。作品を発表するたびに注目を集め、2000年にまとめた写真集『TOKYO NOBODY』(リトルモア)では日本写真協会賞新人賞を、2005年の写真集『東京窓景』(河出書房新社)では木村伊兵衛写真賞を受賞している。

本書はこれまでの集大成として、1970年代後半から東京オリンピックを目前にした今日までの写真を収めた。変貌し続ける大都会を8×10の大判カメラで捉えた“東京のポートレート”である。

 

中野正貴写真集『TOKYO』

中野正貴写真集『TOKYO』

2019年11月23日(土)から2020年1月26日(日)まで、東京都写真美術館にて写真展『東京』も開催予定。

 

■中野正貴写真集『Tokyo』

223×295mm・160ページ
本体8,300円(税別)
2019年9月1日発売
CCCアートラボ

※銀座 蔦屋書店限定のプリント付き特別版が、9月15日(日)までの期間限定で特別価格で販売。こちらは本体10,000円(税別)、限定50部。16日以降は本体13,000円(税別)。
https://store.tsite.jp/ginza/news/art/8772-1524510805.html

 

 

〈文〉鬼沢幸江