中野耕志さんの飛行機撮影ガイドブック『飛行機写真の教科書』が発売された。
本書は漠然と飛行機が撮りたいと思う人にうってつけ。旅客機と軍用機がほぼ半々に扱われ、それぞれどこで撮影できるかから解きほぐしてくれる。基本はスポッティング撮影だが、ただ機影を真横から撮るだけではない。光線の状態や空気の透明度である視程など、本書のノウハウを身に付ければ、写真1枚から撮影者の力量が見えてくる。天気を読み、雲を知り、気象現象を織り込みながらイメージを作り上げていく。豊富に掲載された作例が写欲をより刺激するはずだ。
■中野耕志『飛行機写真の教科書』
B5判・160ページ
本体 2,000円(税別)
2019年7月11日発売
玄光社
〈文〉市井康延