リコーイメージングは、2019年11月に「PENTAX」が100周年を迎えるのに先立ち、記念イベント「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」を東京・大阪・札幌・名古屋・福岡の5都市で開催。今回は、9月21日(土)、22日(日)に口火を切って開催された東京会場の様子をレポートする。
PENTAXIAN(ペンタキシアン)向けの100周年イベント! 希望者にはワークショップも
「PENTAX」は2019年11月27日に、その起源となった旭光学工業合資会社(当時)の誕生から100年を迎える。これを記念して、 PENTAXIAN(ペンタキシアン:熱いペンタックスユーザーをこう呼ぶそうだ)と一緒に100周年をお祝いしようというイベントが「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」だ。カジュアルなパーティ形式で、PENTAXへの熱い想いを抱く社員と PENTAXIANで大いに語り合い、一緒に盛り上がろうという趣旨の有料イベントで、希望者はワークショップに参加することもできた。
東京会場の参加者は、各日100名程度(会場によって募集人数は異なる)。夕方からスタートする「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」の前に、講師が同行する撮影会と講評会が行われた。講師陣は初日(9/21)が 岡本尚也さん、小林義明さん、佐々木啓太さん、佐々木直樹さん、瀬尾拓慶さん、高橋真澄さん、中島優子さん、山崎エリナさん。2日目(9/22)が こばやしかをるさん、小林義明さん、佐々木直樹さん、瀬尾拓慶さん、高橋真澄さん、谷口泉さん、中島優子さん、水咲奈々さん。
同行した小林義明さんのグループには、9名の PENTAXIANが参加。洗足池周辺で撮影が行われた。台風の接近もあって天候が危ぶまれたが、雨に降られることなく撮影は終了。撮影後には、「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」の会場でもある総本山、リコー本社の会議室で、撮ったばかりの作品の講評会が行われた。講師の小林義明さんは、撮影指導も講評会の解説も優しい口調で、丁寧に教えていたのが印象的だった。
開発発表されたばかりの新作一眼レフをお披露目
「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」では、PENTAXのカメラ開発の陣頭指揮を執る大谷渉Smart Vision事業本部長、リコーイメージングの高橋忍代表取締役社長が、それぞれPENTAXブランドに対する熱い思いを語ってスタートした。高橋社長からは、 PENTAXIAN へのプレゼントとして新しい公式サイト「PENTAX Official」が紹介された。
今回の「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」では、直前に開発発表が行われたデジタル一眼レフの展示も注目イベントの一つ。世界初公開となるカメラの展示には、参加した多くの PENTAXIANも心待ちにしていたようで、ステージ前は記者会見を思わせるような熱気に包まれた。仕様の詳細はまだ未定ということで、詳しい説明はなかったものの、 APS-Cの最上位モデルとして開発していることだけは明らかにされた。ちなみに製造は、PENTAX645Zなどを手がけているフィリピン工場だそうだ。
ボディは、 APS-C搭載機だけにギュッと機能を凝縮したようなコンパクトな印象を受ける。また尖ったペンタ部やグリップの張り出し具合、ダイヤル類の配置など、随所にK-1系を匂わせるデザインが感じ取れる。グリップ脇には、ボディ内手ぶれ補正を示すSR(Shake Reduction)の表示が読み取れる。一方、ストロボは内蔵されていないようだ。シャッター周りのボタン配置などは、PENTAXの従来機と大きく変わらないものの、背面にスティック状のコントローラーが配置されている点や上部の液晶表示部の脇に大きく動画の切り替えスイッチが設けられているのが特徴的に思えた。
100周年グッズやレアアイテム争奪じゃんけん大会に大盛りあがり
会場には、PENTAXIAN の心をくすぐるPENTAX 100周年グッズの展示・販売コーナーも設けられていた。Tシャツやトートバッグ、マグカップにとどまらず、キャップやキーホルダーも100周年バージョンが登場しているので、すでに持っていても欲しくなるようなものばかり。発表されたばかりのホットシューカバーも展示されていた。レンズスタンド用の銘板もあったりして、なかなかコーナーの前から離れられないPENTAXIANも多かった。
PENTAX 100YEARS OF HISTORYを記念した特製ポスターは、1952年発売のAsahiflex Iから最新のPENTAX KP J Limitedまで、歴代のPENTAXカメラを一堂に集めたものとなっており、裏面にはPENTAX LXのカタログに掲載されていたシステム図を復刻。会場には PENTAX 100YEARS OF HISTORYと題して歴史を彩った名機やカタログも展示されていた。
立食パーティ形式の「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」だったが、通常の料理のほかにPENTAXのカメラをかたどった海苔巻きや PENTAX 100周年をお祝いするスペシャルケーキも登場。来場者を大いに楽しませてくてた。これらは切り分けられて振舞われ、お祝いムードに花を添えていた。
「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」の締めは、参加者全員によるじゃんけん大会。高橋社長に勝った来場者は 100周年のロゴが入ったスタッフジャンパー(この日は4名)、そして 100周年の文字を刻印した特製のペンタプリズムをゲットしていた。特製のペンタプリズムは、各日1名限りとなっている。
さらに、参加者には記念品として、PENTAX100周年記念のカメラストラップ、アルミ加工したボディキャップ、ステッカーがもらえた。
すでに「PENTAX ミーティング 100周年スペシャル」の参加受付は終了しているが、今週末の大阪など他会場に参加予定の PENTAXIANにとっては、忘れられない1日になるに違いない。