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単焦点に匹敵する描写力、全域F2.8の大口径望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」

ニコンが、ニコンFXフォーマット (フルサイズ) のデジタル一眼レフカメラに対応する大口径望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」を2020年2月に発売する。希望小売価格は1,267,000円 (税別)。

 

<2020.02.28> 発売日が2020年2月29日に決定。

AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR

 

「AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」は、開放F値2.8の明るさで120~300mmの焦点距離をカバーする望遠ズームレンズ。高い光学性能と機動力を両立しており、スポーツ撮影などを強力にサポート。ズーム全域で開放F値2.8一定のため、室内など光量の少ない場所でも、速いシャッタースピードで手ブレや被写体ブレを抑制。また、ピント面の高い解像力と美しいボケ味も実現している。最短撮影距離はズーム全域で2mのため、望遠端300mmでも被写体にグッと近づいて大きく撮影することができる。

AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR
▲三脚座装着時

■光学性能

レンズ構成は19群25枚。EDレンズ1枚、蛍石レンズ2枚、新開発のSR (Short-wavelength Refractive) レンズ1枚を採用している。色収差を大幅に抑え、ズーム全域で解像力、ボケともに単焦点300mmレンズに匹敵する高い表現力を実現した。SRレンズは、短い波長の光を大きく屈折させる特性を持つ特殊高分散ガラスにより、色収差を大幅に抑えた描写を可能にする。

AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR

ニコン独自のレンズ反射防止コーティング「ナノクリスタルコート」に加え、NIKKOR Fレンズで初の「アルネオコート」を採用し、可視光全域で安定した超低反射率を実現。入射光に起因するゴーストやフレアを効果的に低減し、光源が画面内にある場合でも抜けの良いクリアな画像が得られる。

■手ブレ補正VR機構に「SPORT」モードを搭載

手ブレ補正効果4.0段のVR機構も搭載。VRモードには「NORMAL」と「SPORT」の2モードを採用し、「SPORT」モードは撮影時のファインダー像を安定させることができる。動きの変化が激しい被写体でも追いやすく、スポーツシーンでの撮影に適している。

※CIPA規格準拠。「NORMAL」モード使用時。35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラ使用時。最も望遠側で測定。

■AF性能

モーターの駆動制御アルゴリズムを強化し、より正確な被写体追従を実現。さらに、AF駆動の反転を高速化することで、急激な速度変化のある被写体への追従性能も向上。速度、精度ともに、望遠単焦点レンズクラスの高いAF性能を達成している。

■操作性

ワイド端からテレ端への切り換えが素早くスムーズに行えるズームリング、右手で操作できるメモリーセットボタン、左手の指先で操作できるフォーカス作動ボタン、スムーズな横位置・縦位置の切り換えができるベアリング採用の三脚座リングを装備。操作性は、ニコンの最新望遠・超望遠レンズと共通となっている。

AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR

また、シーリングを随所に施し、防塵・防滴に配慮。レンズ最前面にはフッ素コートを採用し、高い防汚性能も確保している。

AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR 主な仕様

マウント ニコンFマウント
焦点距離 120-300mm
開放絞り F2.8
最小絞り F22
レンズ構成 19群25枚 (EDレンズ1枚、蛍石レンズ2枚、SRレンズ1枚)
画角 20°20′〜8°10′ (撮像範囲FX) / 13°20′〜5°20′(撮像範囲DX)
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 2.0m (ズーム全域)
最大撮影倍率 0.16倍
フィルターサイズ 112mm
サイズ (最大径×長さ) 約φ128×303.5mm
質量 約3250g
付属品 かぶせ式レンズキャップ LC-K103、レンズ裏ぶた LF-4、かぶせ式フード HK-41、レンズセミソフトケースCL-L2、超望遠レンズ用ストラップ LN-2

 

 

〈文〉佐藤陽子