ニコンイメージングジャパンは、ニコンZマウントを採用したフルサイズ (ニコンFXフォーマット) ミラーレスカメラ対応の高倍率ズームレンズ「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」を2020年4月に発売する。希望小売価格は126,800円 (税別)。
<2020.6.27> 発売日が2020年7月3日に決定。
<2020.4.20> 生産上の都合により、発売延期が発表された。
「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」は、質量約570gの小型・軽量でありながら、24~200mm (8.3倍) の幅広い焦点域をカバー。手ブレ補正効果最大5.0段のレンズシフト方式VR機構を内蔵する。
■1本で幅広いシーンに対応
高い光学性能と小型・軽量を両立して機動力に優れ、旅先などでもポートレートから風景までの幅広いシーンを撮影できる。また、最短撮影距離は広角側0.5m、望遠側0.7mと短く、高倍率望遠ズームレンズでありながら最大撮影倍率0.28倍 (望遠端) を実現。テーブルフォトなどでも撮影距離を取ることなく、被写体に近づいて大きく撮影することができる。
■光学性能
ED非球面レンズ1枚、EDレンズ2枚と非球面レンズ2枚を採用した15群19枚のレンズ構成。絞り開放から画像周辺部まで高い解像力を発揮する。
ニコン独自の反射防止コーティング「アルネオコート」により、レンズ面に垂直に入射する光に起因したゴーストやフレアを低減。軸上色収差にも配慮して色にじみを効果的に軽減するほか、サジタルコマフレア (画像周辺部の点光源の像が翼を広げた鳥のような形ににじむ収差) も抑制する。
■動画撮影にも配慮したレンズ設計
高速・高精度・静粛な「STM (ステッピングモーター)」やスムーズな設定操作ができるコントロールリングの採用により静音性や操作性に配慮し、快適に動画撮影が行える。
AFはズーミング中もピントを合わせ続け、高い追従性を発揮。フォーカスブリージング (フォーカスを移動させるときに発生する画角変動) を抑制することで、ズーミング時のピントのズレやフォーカス時の画角変動を気にせず撮影することができる。また、滑らかでチラつきにくい絞り制御により、明るさの変化が自然な映像を実現する。
■本体性能
大口径Zマウントにより、レンズの重心をカメラ側に寄せることが可能になったため、ズームアップ時でもほとんど重心の変わらない重量バランスを実現した設計となっている。マウントには、軽量化と耐久性を両立するアルミニウム合金を新採用。可動部分など随所にシーリングを施して防塵・防滴にも配慮しているほか、優れた防汚性能を発揮するフッ素コートをレンズの最前面に採用している。
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR 主な仕様
マウント ニコンZマウント
焦点距離 24~200mm (DXフォーマット装着時 35mm判換算36~300mm相当)
開放絞り F4 (焦点距離24mm) / F6.3 (焦点距離200mm)
最小絞り F22 (焦点距離24mm) / F36 (焦点距離200mm)
レンズ構成 15群19枚 (EDレンズ2枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ2枚)
画角 84°~12°20′ (撮像範囲FX) / 61°~8° (撮像範囲DX)
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.5m (焦点距離24mm)、0.54m (焦点距離35mm)、0.55m (焦点距離50mm)、0.58m (焦点距離70mm)、0.65m (焦点距離105mm)、0.68m (焦点距離135mm)、0.7m (焦点距離200mm)
最大撮影倍率 0.28倍
フィルターサイズ φ67mm
サイズ (最大径×長さ) 約φ76.5×114mm
質量 約570g
付属品 レンズキャップ67mm LC-67B (スプリング式)、裏ぶた LF-N1、バヨネットフード HB-93、レンズケース CL-C1
〈文〉佐藤陽子