花井健朗さんの写真集『ねこ鉄 〜猫と鉄道の出会いの風景〜』が発売された。
駅は離合集散の場。それは人だけでなく、猫も同じのようだ。猫たちも駅に集い、沿線で鉄道を眺めて楽しむ。花井さんは広島電鉄で黒猫を見かけたとき、彼らの存在に気づいた。以来、鉄道猫を訪ねて全国14路線18区間を旅する。
千葉の小湊鉄道には女子高生のアイドル猫がいて、神奈川のJR鶴見線は出発をお見送りするカップル猫がいる。猫に寄り添って本書を見ると、また違う鉄道の魅力が広がる。2020年は“ねこ鉄”推しだ。
花井健朗『ねこ鉄 〜猫と鉄道の出会いの風景〜』
四六版・128ページ
本体 1,400円(税別)
2019年11月29日発売
講談社
〈文〉市井康延