諸河久さんの写真集『モノクロームの軽便鉄道 写真で巡る1960年代』が発売された。
1900年代初めから線路幅の小さい軽便鉄道が全国に広まった。その車両は小型かつ個性的で、1~3輌が街中や郊外をコトコトと走る。往時は130を超す鉄道会社があったが、今はいくつかの路線が形を変えて残っている。
諸河さんは1960年代、高校から大学時代に軽便鉄道の全線踏破を達成した。本書には編成写真のみならず、通勤通学時の駅や、商店街の踏切を通過する光景など、各地の人々と日常も写し込まれている。
諸河 久『モノクロームの軽便鉄道 写真で巡る1960年代』
B5判・168ページ
本体 2,300円(税別)
2019年11月28日発売
イカロス出版
〈文〉市井康延