海野和男さんの写真図鑑『世界でいちばん変な虫 – 珍虫奇虫図鑑』が発売された。
昆虫たちのアイデアは無尽蔵だ。次から次へと不思議な形、色、生態を見せてくれる。ただ彼らは人間を楽しませるために珍奇な装いをしているわけではなく、生き抜くための必然だ。
熱帯は進化の速度が速いため、多様な昆虫が生まれてくるらしい。当然、それは現在進行形。海野さんは今も年間100日ずつ、日本と熱帯のジャングルで未知なる虫たちを追い続けている。本書にはその豊富な経験と知識が詰まっており、虫嫌いをも一気に魅了してしまう。
海野和男『世界でいちばん変な虫 – 珍虫奇虫図鑑』
B5判・128ページ
本体 3,200円(税別)
2020年1月24日発売
草思社
〈文〉市井康延