幕末から明治初期の古写真を収載した『秘蔵古写真 紀行』が発売された。
日本カメラ博物館が所蔵する歴史的な古写真や資料的価値の高い写真、有名写真家の写真などから編まれた「秘蔵古写真」の三部作。「幕末」「江戸」に続き、第三弾として「紀行」をテーマにした本書が出版された。
京都・鎌倉の古都や、長崎・函館の港町、箱根・飯坂の温泉地など、幕末から明治初期の何気ない日常の風景や人々の表情を捉えた約500点もの写真を掲載。フェリーチェ・ベアトや下岡蓮杖といった著名な写真家たちの作品も多数収録されている。北海道から沖縄まで、当時の日本の風景や風俗を知ることができる貴重な1冊だ。
日本カメラ博物館 監修『秘蔵古写真 紀行』
菊5判・256ページ
本体 1,800円(税別)
2019年12月21日発売
山川出版社
〈文〉鬼沢幸江