タムロンは、新製品の登場をうかがわせるティザームービーを2020年5月28日にYouTubeタムロン公式チャンネルで公開した。また、ソニーEマウント用レンズシリーズの特設サイトにも、発売中の6本のレンズに並んで、レンズのシルエットが「Coming soon」の文字とともに加えられている。
ティザームービーは17秒と短く、ミラーレスカメラ専用に設計されたEマウントレンズ6本に続いて、「ミラーレスに、新たな選択肢。」「その一本は、どんな景色も繊細に描く。」のコピーが表示される。
シルエットを注意深く見ると、「70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)」に似た形状で、ズームリングとフォーカスリングらしい2つの操作リングと、ズームロックスイッチがあるのが分かる。サイズ的には「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」よりもわずかに大きい。また、ティザームービーをYouTubeで見てみると、その概要欄には「#tamronNewFElens」のハッシュタグが記載されている。タムロンのソニーEマウント用レンズシリーズは、フィルター径がφ67mmに統一されていることから、予告されている新レンズは、口径が67mmのEマウントレンズというのは間違いないだろう。
ここからは勝手な想像だが、形状から推測すると、新レンズはズームレンズらしい。そして、コピーにある「新たな選択肢」と「その一本は、どんな景色も繊細に描く」が意味するのは、1本でどんな撮影でも可能にする“高倍率レンズ”のことなのかもしれないと思ってしまう。確かにそれは、Eマウント用レンズシリーズのラインナップにはない“新たな選択肢”だからだ。
例えば「18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC (Model B011)」のフルサイズバージョンなら、「ミラーレスに、新たな選択肢」であり、「その一本は、どんな景色も繊細に描く」ことができるだろう。タムロンらしさを感じさせる、高倍率レンズの登場を期待したいところだ。
なお、新製品に関する追加情報は、公式ブログ「TAMRON MAG」の中で更新されることになっている。今後どんな新たな情報が追加されるのか、新レンズの登場まで注目していきたい。
〈文〉柴田 誠