シグマが、フルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp」のファームウェアVer.2.00を2020年6月25日に公開した。発表時に予告されていた、写真の一部分だけ動き続ける「シネマグラフ」をはじめとする動画機能の強化など、さまざまな機能の追加・向上が盛り込まれている。
なお、シネマグラフについては画質を優先させるためとして、当初の予定だったGIF形式からMOV形式へと変更された。ファームウェアVer.2.00プレゼンテーション動画でシネマグラフのサンプルを確認できる。
変更内容は以下のとおり。
SIGMA fp ファームウェア Ver.2.00
追加機能
- シネマグラフ作成・再生機能。
- CinemaDNG再生機能。
- Cineモードでのライブビューおよび動画撮影中の静止画撮影機能。
- SIGMA fpで撮影した動画ファイル (CinemaDNG、MOV) から静止画ファイルを作成する機能。
- 動画撮影時のHDR撮影機能。
- ディレクターズビューファインダーモード中の動画・静止画撮影機能。
- DCI 4K 12bitのHDMI RAW出力機能。
- ATOMOS社製、Blackmagic Design社製の外部レコーダーでの圧縮RAW記録に対応 (接続機器のファームアップが必要)。
- ZHIYUN製ジンバルでのカメラコントロールに対応 (接続機器のファームアップが必要)。
- SHOOTメニューでのグレーアウト項目の説明文表示機能。
- USBモードにカメラコントロールを追加。
※カメラをコントロールするためのSDK (ソフトウェア開発キット) の提供は2020年7月上旬予定。
機能拡張・変更
- ISO100、3200のデュアルベースISO採用。
- AF性能向上。
- 評価測光の精度向上。
- 記録画質向上。
- CinemaDNG UHD 12bitにおけるフレームレート25fpsおよび29.97fps記録が可能。
- CinemaDNG FHD 12bitにおけるフレームレート100fps記録が可能。
- CinemaDNG FHD 8bitおよび10bitにおけるフレームレート100fpsおよび119.88fps記録が可能。
- カラーモードにOFF (切) を追加。
- QS (クイックセット) に露出補正を追加。
- 動画撮影時にトーンコントロール「オート (弱・強)」の設定が可能。
- ビデオクラス (UVC) でのUSB接続時における設定の変更が可能。
- タイムコード入力に対応。
- 音声BWFフォーマットに対応。
- アスペクト比7:6の記録サイズを変更。
- シャッター音の変更。
不具合修正
- 記録動画の暗部がちらつく現象を改善。
- ビデオクラス (UVC) 設定でのUSB接続時および動画撮影時の不具合の修正。
- 記録メディアへの記録安定性の向上。
- その他軽微な不具合を修正。
ファームウェアのダウンロードはこちらから。
https://www.sigma-global.com/jp/download/cameras/firmware/#fp
■ファームウェアVer.2.00 プレゼンテーション動画