パナソニックは、ミラーレスカメラ「LUMIX G100」を2020年6月24日に海外で発表した。軽量でコンパクトなボディの「LUMIX G100」は、Vlogger (ブイロガー) やコンテンツクリエーター向けに特別に設計されたモデル。レンズマウントにマイクロフォーサーズを採用するGシリーズのデジタル一眼カメラだ。
「LUMIX G100」のイギリスでの発売は、2020年7月末から。本体価格は589.99ポンド (約78,500円)、12-32mmレンズキットは679.99ポンド (約90,500円)、12-32mmレンズと新開発の三脚グリップ「DMW-SHGR1」(参考価格 89.99ポンド=約12,000円) を同梱したキットは719.99ポンド (約95,800円) となっている。
なおイギリスでは、「LUMIX G100」ボディまたはレンズキットを購入すると、三脚グリップがもらえるキャンペーンが6月24日から8月31日まで開催されている。日本での発売時期や価格に関するアナウンスはない。
パナソニックUK&アイルランドのWEBサイトで公開された情報を紹介する。
■優れた動画機能
「LUMIX G100」は、ローパスフィルターレスの20.3MP MOSセンサーを搭載する。3インチの高解像度フリーアングルタッチスクリーンと3680Kドットビューファインダーを備えており、あらゆる角度からの撮影が可能で、高品質の画像を簡単に合成することができる。また4K、フルHD動画をさまざまなフレームレートで記録可能となっている。
夜間や薄暗い場所でも鮮明な撮影が可能な高感度ISO 25600を実現しており、パワフルな5軸ハイブリッドイメージスタビライザーにより、幅広い状況で効果的な手ブレを抑制。移動しながらビデオを制作するときに効果を発揮して、視聴者にスムーズで洗練された映像を提供する。
■プレミアムな音質
「LUMIX G100」は、高品質な音声録音のために、Nokia (ノキア) のサウンドシステムOZOオーディオを採用しており、3つの内蔵マイクにより、クリアでリアルなサウンドを録音が可能となっている。OZOオーディオは、音を360°立体的に録音するシステムで、ミラーレスカメラへの搭載は世界初となる。また「LUMIX G100」の録音機能は、検出された人物の声を追跡して、状況に最適なサウンドモードに自動的に切り替えるものとなっている。
■Vlog撮影に必要な多くの機能を搭載
動画セルフィーモードは、モニターを前に回転させると自動で起動し、調整を行わなくてもビデオグラファーと背景をくっきりと捉えることができるようになる。
2x/4xのスローモーション (30p/25pのみ) や、2x/4x/8xのフルHDクイックモーションなどの特殊な動画エフェクトは、モードダイヤルを使って素早くアクセスが可能だ。また、タイムラプスやストップモーションなどのアニメーション効果も、インターバル撮影やカメラ内部の画像合成処理によって手軽に作成することができる。
「LUMIX G100」はV-Log L記録をサポートしているので、パソコンで記録されたV-Log Lフッテージに選択したLUT (ルックアップテーブル) を適用することが可能となっている。
また、ユーザーは4Kフォト機能を利用して、高速連写した中から適切なフレームを選択するだけで完璧なアクションショットを得ることができる。
■人間工学と使いやすさのバランスを実現
「LUMIX G100」に「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」を装着したときの重量は、わずか412gと非常に軽量でコンパクトなシステムを実現する。
コンパクトな三脚としても使用可能な新開発の三脚グリップ「DMW-SHGR1」を追加すれば、撮影中のカメラのホールド感はさらに向上する「DMW-SHGR1」をUSB経由でカメラに接続すると、録画の開始/停止、シャッターレリーズ、スリープモードのオン・オフなどを行うことができる。
■簡単な接続と共有機能を搭載
「LUMIX G100」は、BluetoothとWi-Fi 2.4GHz (IEEE802.11b/g/n) 接続の両方を搭載する。無料の「LUMIX Sync」アプリと専用に設けられたアップロードボタンを使って、動画や写真を素早く簡単にスマートフォンへ転送してSNSで共有することができる。
「LUMIX G100」はUSB充電に対応しており、Bluetooth Low Energyにより、スマートフォンとカメラを常に最小の消費電力で接続することができる。また、GPSジオタグを写真に自動的に追加することも可能となっている。
「LUMIX G100」は、WEBカメラとしても使用することができる。HDMIを介した映像出力で豊かな被写界深度と高音質を備えた高画質動画を提供する。ただし、4K画質でライブ配信することはできない。また、HDMI出力機能を使用しているときは、動画を記録することはできない仕様となっている。
〈文〉柴田 誠