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手ブレ補正を強化、アクションカメラとして使える多機能360°カメラ「Insta360 ONE X2」

Insta360Japan (インスタ360ジャパン) は、5.7Kの360°動画撮影をはじめ、通常のアクションカメラのように撮影することやWEBカメラとしても使用できる「Insta360 ONE X2」を2020年10月28日に発売した。価格はオープンで、参考価格は55,000円 (税込)。

Insta360 ONE X2

 

「Insta360 ONE X2」は、「Insta360 ONE X」のポケットサイズを継承しつつ、ハードウェアや性能面にさまざまなアップデートを施したモデル。ポケットサイズながら、強力な手ブレ補正、5.7K 360°動画、IPX8防水、360°タッチディスプレイ、AIによるさまざまな編集機能を備える。

■撮影モード

360°、ステディカム、InstaPano、マルチビューの4つの撮影モードを搭載する。5.7K 360°で撮影する場合には、あらゆる方向のアクションを捉えることができるため、撮影中にカメラを向ける必要がない。編集時に好みのアングルを選択するか、AI編集機能に任せるだけで創造性豊かな作品に仕上げることができる。

「ステディカムモード」を使用すると、通常のアクションカメラのように撮影することが可能。「Insta360 ONE X2」の片方のレンズを使用し、超広角の映像を撮影する。

「InstaPano」はパノラマ写真を撮影するために新搭載されたモード。従来のようにカメラを動かして繋ぎ目のないパノラマ写真を作成するのではなく、一回タップするだけで撮影が完了する。

「マルチビュー」は2つのアングルを異なる視野で同時に表示し、撮影する。アプリの顔追尾により、常にフレーム内に収めてくれる、Vloggerやクリエーターにとって嬉しい機能だ。

■追尾機能

撮影中にタップか音声コマンドでターゲットを選択して撮影し、アプリやStudioで編集すると、進化したディープトラックアルゴリズムが動きのある被写体を追跡し、障害物があっても追跡対象を画角の中心に保ち続けることができる。

■オートフレーム

「オートフレーム」は、360°で撮影した映像をくまなく調べ、リフレームしてハイライトシーンを見つけ出してくれる。進化した「動画おすすめ機能」や新型写真アルゴリズムが、完璧な場面を数秒で見つける手助けをする。

■PureShotモード

「PureShotモード」は低照度下で撮影した写真のノイズを低減し、細部を残しながらダイナミックレンジを拡張する。一回タップするだけで自然な高ダイナミックレンジの写真にすることができる。また、「AquaVision」は水中で撮影したコンテンツの色彩バランスを自動的に調節し、晴れた日の地上で撮影したかのような澄み切った色にしてくれる。

■タイムシフトハイパーラプス機能

「タイムシフトハイパーラプス機能」が360°撮影とステディカム撮影のどちらでも利用できるようになった。フリーズフレームを追加して動画の再生速度を変化させるといった編集が、動画の再生速度設定画面をタップするだけで簡単にできるようになっている。

■FlowState手ブレ補正

手ブレ補正と水平補正アルゴリズムは「Insta360 ONE X」からさらに強化され、非常に安定した映像を撮影することができる。360°で撮影してもステディカムモードで撮影しても、「FlowState (フローステート) 手ブレ補正」によって常に滑らかな映像を作り出すことが可能だ。

■編集ラボ

Insta360アプリ「編集ラボ」では、数多くのテンプレートが用意されている。素材となる映像を用意するだけで、好みのテンプレートを使って、クリエイティブな作品に仕上げることができる。

「ドリーズーム」や「ストップモーション」のテンプレートでは、画面をタップするだけで映画風エフェクトを簡単に作り出すことができる。また「残像分身」や「影分身」といったテンプレートは、被写体のクローンを数秒で作出すことができる。「ゴーストタウン」は、360°タイムラプス映像から、まるでそこに誰もいないかのような写真を作成する。

編集中に自撮り棒が消えるので、ドローンを使ったような空中からのアングルで撮影することも可能だ。

■その他の性能

IPX8基準の防水性能を備えているため、潜水ケースなしで水深10mまでの水中撮影が可能。潜水ケースを使えば水深45mまでの撮影ができる。

バッテリー容量は、1630mAhで最長80分の連続撮影を可能にする。新しい高輝度HDタッチスクリーンは撮影したコンテンツを360°でプレビューすることができる。

マイクは4か所に搭載されており、カメラをどのように持っていても音声をはっきりと捉える。新しい風切り音低減アルゴリズムを備えたステレオ録音や、完全没入型体験のためのアンビソニック録音が可能となっている。さらに、音声制御は「Insta360 ONE X2」が手の届かないところにあっても撮影をコントロールすることができる。AirPodsを接続してカメラを制御したり撮影中に録音することも可能だ。

Insta360 ONE X2 主な仕様

絞り F2.0
焦点距離 7.2mm (35mm換算)
ISO感度 ISO 100〜3200
静止画解像度 360° 6080×3040 (2:1)、パノラマ 4320×1440 (3:1)
動画解像度 360° 5.7K/4K/3K、広角 2560×1440 / 1920×1440 / 1920×1080
フォーマット 静止画 JPG/RAW、動画 MP4/INSV
記録媒体 micro SDカード
サイズ (幅×高さ×奥行き) 4.62×11.30×2.98cm
重量 149g

 

 

〈文〉柴田 誠