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日本の“楽園”を美しい写真で巡る 三好和義写真集『日本の楽園島』

三好和義さんの写真集『日本の楽園島』が発売された。

三好和義写真集『日本の楽園島』

 

三好さんが写真集『RAKUEN』を出版し、ベストセラーになったのは1985年。海外旅行客が急増し始めたころで、南国の島は多くの人にとって未知なるユートピアだった。そんな時代にいち早くインド洋にあるセイシェル、モルディブ諸島をロケ地に選び、憧れの世界を見せた。

そして今また新たな「楽園の探求」をスタートさせた。今回、フォーカスしたのは日本の島。三好さんが初めて取り組んだモチーフが沖縄の先島諸島であることを考えると、当然の帰結かもしれない。日本にも南国の自然と独自に育まれた文化がある。多くの日本人はその知識を頭で知っているだけで、体感的には理解していない。だからこそ、今、この写真集が求められているのだ。

 

三好和義写真集『日本の楽園島』
A4判・128ページ
本体 3,200円(税別)
2020年9月14日発売
青幻舎

 

 

〈文〉市井康延