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19歳で捉えた世界が圧巻「エプソンフォトグランプリ 2020」は史上最年少22歳がグランプリ受賞

エプソン販売は、2020年夏から冬にかけて作品を募集したフォトコンテスト「エプソンフォトグランプリ 2020」「meet up! -selection- 2020」の審査結果を公開した。エプソンスクエア丸の内で、2021年4月7日まで入賞作品展が開催されている。

エプソンフォトグランプリ 2020
エプソンフォトグランプリ2020 グランプリ作品「19歳の旅人が見た世界に。」(抜粋)

「エプソンフォトグランプリ 2020」は史上最年少の22歳がグランプリ受賞

「エプソンフォトグランプリ」はインクジェットプリント作品が対象で、写真の表現力からプリント出力まで、デジタル作品づくりにおける総合力が試されるフォトコンテストだ。

15回目となる今回の応募数は、「ネイチャー部門」「ヒューマンライフ部門」「モノクロ作品部門」「学生部門」の4部門合計で昨年比132.1%となる16,012作品。審査員は写真家の田沼武能さん、三好和義さんが務め、全部門から選出するグランプリ作品は、岡本怜音さんの「19歳の旅人が見た世界に。」に決定。エプソンフォトグランプリ史上、最年少の22歳での受賞となった。

グランプリ作品に対し田沼武能さんは、「出会ったことのない情景に心を打たれたり、驚いたりといった青年の好奇心、感動、その交流が写真から滲み出ているのは素晴らしい」とコメント。三好和義さんは「作者が19歳のときに撮影した写真を見直してプリントし、自分の記憶をたどって作品にまとめている点が面白いと感じました」と評した。また、写真の構成やプリント用紙の選択、色の調子についても言及しており、講評を見るだけでも“作品づくりにおける総合力が高い”というのは、どういうことなのかというのがよくわかる。

「meet up! -selection- 2020」は中井精也さんが審査

「meet up! -selection- (ミートアップセレクション)」は、写真をもっと身近に楽しんでほしいという思いからスタートした、初心者も気軽に応募できる自由テーマのフォトコンテスト。4年目の今回は7,230点の応募作品の中から、鉄道写真家の中井精也さんにより「プリント部門」と「データ部門」の入賞作品が選出された。

プリント部門優秀賞は、石田めぐみさんの「笑顔いっぱい泡まみれ」、笹田雅代さんの「夕暮れ時」、有賀忠幸さんの「マジック バード」の3作品。データ部門は、稲田義雄さんの「Flying dolphin!」、柴田昌人さんの「園児ぇる」、渡邉郁実さんの「red or white?」が優秀賞に選出された。肩の力を抜いて応募できるコンテストということもあってか、ポップな印象の作品が目立つ。中井さんの人柄が感じられる講評も、明るい気持ちにさせてくれることだろう。

エプソンのWEBサイトでは、両コンテストの受賞作品と講評を見ることができる。

入賞作品展

「エプソンフォトグランプリ 2020」と「meet up! -selection- 2020」プリント部門の入賞作品が一堂に会する入賞作品展は、2021年4月7日まで開催される。モニター越しとはまた一味違う、プリント作品の良さを感じてみよう。なお、「meet up! -selection- 2020」データ部門の入賞作品展は2021年6月に開催予定だ。

会期 2021年3月19日 (金)~4月7日 (水)
会場 エプサイトギャラリー
住所 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル エプソンスクエア丸の内1F
時間 11:00〜17:00
休館日 日曜
料金 無料
問い合わせ エプソンスクエア丸の内 (TEL 03-6775-9481)

 

 

〈文〉佐藤陽子