番匠克久さんの写真集『日高線の記憶』が発売された。
日高本線は2021年4月1日、鵡川~様似間が廃止された。本書は国鉄時代を含め、全線全駅の写真を網羅した貴重な記録である。
番匠さんは1985年から撮影を続け、2015年の台風による被災で運行を止めた後も駅と星空などを写しとどめてきた。サラブレッドの里を通り、牧場の間を縫うように走るほか、海岸沿いや山間部など北海道らしい風景が楽しめる。この路線への愛情が詰まっている。
番匠克久『日高線の記憶』
B5判・96ページ
1,320円(税込)
2021年2月19日発売
北海道新聞社
〈文〉市井康延