2021年9月23日から26日までの4日間、ドイツのハンブルクで写真と映像の見本市「PHOTOPIA Hamburg (フォトピア・ハンブルク)」が開催される。
主要会場はエキシビションセンター (ハンブルクメッセ) だが、市内各地でもさまざまな催しが企画されており、町をあげてのイベントとなる。また開催には、ドイツ写真産業協会 (PIV)、ヨーロッパのデジタルマーケティングやテクノロジーイベントを運営するOMR (Online Marketing Rockstars) などが協力を発表。昨秋、今後の開催見合わせが発表され、70年の歴史に幕を下ろした「フォトキナ」に代わってドイツを代表するカメラショーとなりそうだ。
■コンセプトは「share your vision」
今年初めて開催される「フォトピア・ハンブルク」のコンセプトは、“みんなの夢を共有しよう”という意味の「share your vision」。4日間にわたる写真と映像のフェスティバルでは、世界中の写真愛好家が写真・映像業界の最新製品とサービスを体験することができる。今後は毎年、エキシビションセンターとハンブルク市内各地で開催される予定になっている。
■展示、フォトイベント、オンラインの三本柱
「フォトピア・ハンブルク」では、企業の製品展示を中心とした「Summit」、ハンブルク全域を舞台にフォトウォークやイメージングワークショップを開催する「Fesitval」、情報交換のためのオンラインプラットフォーム「PHOTOPIA 365」の3つの柱で展開される。
■出展社・来場者は幅広いイメージング分野から
イメージングの全範囲からの出展者が参加する予定で、画像と動画のキャプチャ・処理・保存・表示・共有の分野から製品とサービスが紹介される。また、ソフトウェアやテクノロジー企業だけでなく、多くのベンチャー企業も参加する予定となっている。
一方来場者は、写真と映像に情熱を持ち、ビジネスをしているすべての人々を想定している。ディーラー、プロ・セミプロ・アマチュア写真家、写真文化に関心のある人々。さらに、スマートフォンユーザーも加えている。
■スマホユーザー向けのイベントも開催
「フォトピア・ハンブルク」は、スマートフォンユーザーもターゲットにしている。ライカカメラ社のマネージングディレクター・フォーク フリードリッヒさんは、「ライカにとって、このフェスティバルはユーザーエクスペリエンス、写真文化、小売の理想的な組み合わせです」とコメント。OMRは、イメージングのトレンドとなっている業界のプレーヤーやインフルエンサーとのステージを計画している。
■TIPAの表彰式も開催
ヨーロッパのメディアを中心としたTIPA (Technical Image Press Association) が主催する「TIPA WORLD AWARDS」の授賞式も「フォトピア・ハンブルク」で開催される。14か国、26誌の写真・映像専門誌の編集者で構成されるTIPAは、40カテゴリーで賞を選定する。
■プレイベントがスタート
「Wirgeben Hamburg Perspektive」(ハンブルクに視点を貸す) と題した写真アートプロジェクトが4月13日からスタートした。「フォトピア・ハンブルク」開催までの6か月間におよぶ、写真とアートの展示マラソンで、ハンブルクメッセの展示キャンパスと市内各地のギャラリーを会場に開催されていく。