ニコンは、標準マクロレンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」を2021年6月25日に発売する。希望小売価格は94,160円 (税込)。
マクロ撮影からスナップ、テーブルフォトまで、幅広く楽しめるフルサイズ対応の小型軽量マイクロレンズで、等倍撮影ができる。
■光学性能
EDレンズ1枚と非球面レンズ1枚を採用した7群10枚のレンズ構成。大口径Zマウントの採用により、ニコンFマウントのマイクロレンズ「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」よりも高い光学性能、逆光耐性を達成した。フィルターサイズは46mm。DXフォーマット時には35mm判換算75mm相当の画角での撮影が可能だ。
■小型・軽量設計
STM (ステッピングモーター) をカスタマイズし、フォーカシング方式に前群繰り出し方式を採用して、鏡筒の小型化を達成した。さらに、レンズを効果的に配置することで軽量化。描写性能を高めつつ、全長約66mm、質量約260gの小型・軽量化を実現した。「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」に比べて、約23mm (約26%)、約165g (約39%) 小型・軽量化されている。
■被写体に5cmまで近づいて等倍マクロ撮影が可能
最短撮影距離は0.16mで、被写体に約5cmまで近づいて等倍マクロ撮影ができる。マイクロレンズならではの大きく柔らかいボケは色にじみや縁に色づきがなく、シャープに捉えた被写体を引き立てる。
■AF性能
STMの採用により、静音性に配慮した高精度なフォーカシング性能を実現。AF駆動の範囲を最短撮影距離の0.16mから0.3mの間に制限することができるので、マクロ撮影時のピント合わせがしやすくなっている。マニュアルフォーカス時もスムーズなフォーカシングで撮影できる。
■操作性
レンズ鏡筒部にコントロールリングを装備。割り当て機能を「M/A」に設定しておくと、AF中でもコントロールリングを回すことでタイムラグなくマニュアルでピント合わせができる。フォーカスモードをMにセットして、あらかじめコントロールリングで撮りたい撮影倍率に目盛を合わせ、狙った位置にピントが合うように撮影距離を調節することで、撮影倍率を決めて思い通りの部分にピントを合わせた撮影も可能だ。マクロ撮影時には、繰り出した鏡筒の撮影倍率表示で、撮影倍率と撮影距離を一目で確認することができる。
■防塵・防滴・防汚性能
各所にシーリングを施し、防塵・防滴に配慮した設計となっている。レンズの最前面にはフッ素コートを採用。汚れが付着しにくく、付着した場合も簡単に拭き取ることができる。
NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 主な仕様
マウント ニコンZマウント
焦点距離 50mm
開放絞り F2.8
最小絞り F32 (撮影距離0.16m時)
レンズ構成 7群10枚 (EDレンズ1枚、非球面レンズ1枚)
画角 47°(撮像範囲FX)、31° 30′(撮像範囲DX)
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 撮像面から0.16m
最大撮影倍率 1倍
フィルターサイズ φ46mm
大きさ (最大径×長さ) 約φ74.5×66mm
質量 約260g
付属品 レンズキャップ 46mm LC-46B (スプリング式)、裏ぶた LF-N1、レンズフード HN-41、レンズケース CL-C1