パナソニックは、マイクロフォーサーズマウントの大口径望遠ズームレンズ「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm / F1.7 ASPH. 」を2021年8月26日に発売する。希望小売価格は242,000円 (税込)。
「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm / F1.7 ASPH.」(2019年8月発売) に続く大口径F1.7シリーズの第2弾で、ズーム全域で開放F1.7を実現する世界初の望遠ズームレンズだ。25-50mmと10-25mmの2本で、35mm判換算 20〜100mmの焦点距離をカバーできる。レンズフード、レンズポーチが付属する。
■光学性能
「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50 mm/F1.7 ASPH.」は、35mm判換算 50〜100mmの焦点距離をカバー。非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚、UHRレンズ1枚を含む11群16枚のレンズ構成で、ズーム全域でF1.7の明るさと単焦点レンズと同等の高い解像性能を実現する。最短撮影距離は広角端で0.28m、望遠端で0.31mとなっており、最大撮影倍率は望遠端で0.42倍。望遠ズームレンズの表現の幅を広げる近接撮影を可能にした。
■AF性能
フォーカスレンズを保持するフレームが、ガイド軸に沿ってリニアモーターで駆動する構成を採用し、高速・高精度なAF性能と静粛性に優れたAF動作を両立する。静止画撮影では240fps駆動の高速・高精度コントラストAFにより、素早く動く被写体を確実に追従。動画撮影時にはインナーフォーカス方式とリニアモーターによる静粛な駆動により、フォーカス駆動音を気にせず撮影することができる。
■操作性
レンズ鏡筒部に搭載された絞りリングにより、ファインダーを覗いた状態で直感的に絞り値を変更することができる。さらに、絞りリングをクリックレス構成にすることで、動画撮影時には安定したなめらかな露出制御が可能となっている。
10-25mmと同じく、鏡筒のフォーカスリングをスライドさせるだけでAF/MFを素早く切り替えできるフォーカスクラッチ機構を搭載。フォーカスリングをスライドさせると距離指標が表示され、距離を確認しながらピント合わせができる。
■動画性能
フォーカシング時の画角変化 (ブリージング) を徹底的に抑制。また、F値変化をなめらかに制御する絞りマイクロステップ制御により、急激な露出変化を抑制した。さらにズーミングによるピントのズレを高速なズームトラッキング制御で抑え、パーフォーカルレンズのようなズーム操作を可能にしている。
また、フォーカスリングのリニア/ノンリニア設定の切替をカメラ本体で変更することができ、回転角度によるフォーカス駆動量の調整や細かなピント送りも直感的に行うことができるようになっている。
■防塵・防滴・低耐温設計
防塵・防滴に配慮した構造と、−10℃までの耐低温設計を採用。防塵・防滴構造のカメラボディと組み合わせることで、アウトドアでの過酷な環境にも対応する。
パナソニック LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm / F1.7 ASPH. 主な仕様
品番 H-X2550
マウント マイクロフォーサーズマウント
焦点距離 25〜50mm (35mm判換算 50〜100mm)
開放絞り F1.7
最小絞り F16
レンズ構成 11群16枚 (非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚、UHRレンズ1枚)
画角 W 47°~T 24°
絞り羽根枚数 9枚 (円形虹彩絞り)
最短撮影距離 W 0.28m、T 0.31m (撮像面から)
最大撮影倍率 0.21倍 (35mm判換算 0.42倍)
フィルター径 φ77mm
最大径×長さ φ87.6×約127.6mm
質量 約654g (レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップを除く)
付属品 レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズポーチ