ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」は、「Daido Moriyama」UTコレクションを7月5日(月)に発売した。
「アレ・ブレ・ボケ」と形容されるハイコントラストかつ粒子の粗い写真表現で注目を集め、スナップショットの名手として知られる写真家・森山大道。
今コレクションで取り上げた作品は5点。写真雑誌『アサヒカメラ』の連載で発表した通称“三沢の犬”(1971年)をはじめ、写真集『Moriyama Daido: Terayama』(2015年)、『パリ+』(2013年)、『’71-NY』(2002年)などから選定された。
青森県三沢市にある米軍基地周辺で撮影した”三沢の犬”として知られる作品。『アサヒカメラ』の「何かへの旅」という連載で日本各地を旅する途中、三沢を訪れた際に撮影したもの。路上をふらつく野良犬がこちらを向いた瞬間を捉えた1枚。
ピンのボケた手の向こうに街が見える。2007年のコラボレーションの柄を、今回リデザインして再び発売。
2021年5月現在46号まで発刊されている写真集『記録』。30号までの作品を集約した同名タイトルの写真集(2017年)の背表紙になっている作品。
幼い頃から絵を描くことに夢中だった森山さんにとって、芸術都市パリへは特別な思いがあったのだろう。数年にわたり度々パリを訪れ撮影した写真集『パリ+』(2013年、撮影年:1998〜1990年、2003年)では、「パリの町には、ぼくの写真の故郷の何分の一かがあると思う」という言葉を添えている。Tシャツのバックデザインとして、『パリ+』の中からの3作品の組み合わせた。
画家の横尾忠則さんの誘いを受け、初の海外渡航の地となったニューヨーク。『’71-NY』最後のページに掲載された作品を、写真単体ではなくページデザインをそのままTシャツに落とし込んでいる。
東京やパリ、ニューヨーク、撮影旅行で訪れた三沢(青森県)などそれぞれの都市の持つエネルギー、悲哀、欲望などあらゆる要素が渦巻く空間の、その一瞬を切り取ってきた作品群は、何気ない日常の延長にある光景でありながら、初めて目にしたような不思議な感覚や様々な感情を思い起こさせる。そんな森山作品を、着て堪能できるコレクションだ。
森山大道(もりやま・だいどう)
1938年大阪府池田市生まれ。60年代から、「アレ・ブレ・ボケ」と形容されるハイコントラストかつ粒子の粗い写真表現で注目を集め、以降50年以上スナップ写真を撮り続けている日本を代表する写真家。国内外で高く評価され、数多くの個展の開催や写真界のノーベル賞と謳われるハッセルブラッド国際写真賞等、多数の賞を受賞。「量の無い質は無い。とにかく撮れ。」と語るように、カメラを片手に今もなお街に繰り出している。
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展開アイテム
メンズ グラフィックTシャツ5柄 各1,500円
※価格は税込。