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写真家がクライアントワークの“限界”を超えるべく挑んだ、雑誌制作の道 忠地七緒『あわい』

フォトグラファー/ライターの忠地七緒が、企画・写真・⽂・編集すべてを⼿がけた雑誌『あわい』vol.1を発⾏した。

忠地七緒はフリーランスフォトグラファーとして、雑誌やWEB媒体を中心にアイドルや暮らし関連の撮影・執筆を行っている。雑誌制作のきっかけは、忠地が普段の仕事で感じた、ある“限界”を感じたことにあるという。

それはクライアントワークに一種の限界を感じているからです。“限界”というのは決してマイナスな意味ではありません(笑)クライアントの意向があって、予算があって、締切があって。その中でいいものを生み出すのはとても楽しいです。だから大好き。

その反面「あと1時間撮影できたらもっといい表情を撮れるのに」「この話はもう少し深堀りした方が面白いかも」と思う瞬間もあります。フリーランス独立から4年、自我が芽生えてきたのかもしれません(笑)そういう「こうしたい!」を制限なく、自分の責任で、かつ手に取れる形で届けることに挑戦したくなりました。

──「haconiwa」記事より

その挑戦が、今回の雑誌制作として結実した。

誌面には神奈川・真鶴の美しい景⾊を舞台に撮り下ろしたポートレートをはじめ、充実のインタビュー記事が顔を揃えた。まずは、お笑いコンビ「どきどきキャンプ」のツッコミ担当であり、テレビやラジオの構成作家としても活躍する佐藤満春の7000文字インタビュー。

佐藤満春は『オードリーのオールナイトニッポン』でも構成作家を務め、演者やファンからも“サトミツ”の愛称で親しまれている。同ラジオのファン(“リトルトゥース”)である忠地にとっても念願叶ってのオファーとなっただろう。

他にも、元オズマガジン編集⻑の古川誠が、初めて「表現や⽣き⽅」をテーマに語った1万字インタビューも掲載。

忠地は「誌⾯に登場する⼈の想いや⽣き⽅にふれることで、 ⼼に、世の中に『あわい(間)』が広がっていきますように」とメッセージを込めている。

『あわい』vol.1はオンラインストアの他、一部書店でも販売。そして制作秘話は、ウェブマガジン「haconiwa」で「写真家が⼀冊の“何か”をつくるまで」として連載された。

写真家の活動としての枠を広げてみたい、その一つとしての雑誌制作に興味が沸いた人は、そちらも併せて見るとヒントを得られるかもしれない。

 

【制作】
雑誌『あわい』vol.1
企画・写真・文・編集 /忠地七緒
デザイン/平崎絵理
印刷・製本/篠原紙工

【仕様】
2021年7月1日発行|46ページ|A5
一部書店の他、オンラインストアで販売中
https://naotadachi.thebase.in/items/45253043

 

忠地七緒について

1987年神戸市生まれ。上智大学卒業後、雑誌編集者を経て2017年独立。アイドルからライフスタイル誌まで幅広く撮影。飾らない一瞬を切り取り、写真と文を組み合わせた世界観のある表現に定評がある。2021年『あわい』出版。

 

 

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