北山建穂さんの写真集『四季彩図鑑 写真でつづる日本の伝統色』が発売された。
浅蘇芳、鉄御納戸、褐返……、いずれも日本の伝統色の名称だ。本書はそこから105色を選び、その色が印象的に存在する風景写真とともに紹介する。土器 (かわらけ) 色はくすんだ茶色で夕暮れ時の空に現れる。色の由来も添えられ、身近に存在する彩の深さにあらためて気がつく。
北山建穂さんはアマチュアとして地元日光を中心に風景を撮影している。「第3回写真出版賞」大賞受賞作。
北山建穂『四季彩図鑑 写真でつづる日本の伝統色』
A5判・192ページ
1,980円(税込)
2021年5月14日発売
みらいパブリッシング
〈文〉市井康延