タムロンは、APS-Cミラーレスカメラ対応の高倍率ズームレンズ「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD」ソニーEマウント用を2021年9月24日に発売する。希望小売価格は96,800円 (税込)。花型フード、レンズキャップが付属する。
<2021.10.6> Xマウント用が2021年10月28日発売に決定。
開発を発表した2021年7月21日時点では、ソニーEマウント用と富士フイルムXマウント用が2021年内に発売予定となっていたが、ソニーEマウント用が先行発売。富士フイルムXマウント用は順次発売となっている。なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、発売延期や供給が遅れる可能性があるとしている。
■世界初16.6倍の高倍率ズームレンズ
「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD」は、35mm判換算で27〜450mm相当の高倍率ズームレンズ。APS-Cサイズのミラーレスカメラ対応ズームレンズとして、世界初となる16.6倍のズーム比を達成した。「35mm判換算で27mmの広角域から450mmの超望遠域を1本でカバーし、さまざまな撮影ができる高倍率ズームレンズの実現」というコンセプトで開発されており、スナップ撮影をはじめ、超望遠を生かした風景写真やマクロ撮影まで、さまざまなシーンをこのレンズ1本で撮影できる。
■光学性能
レンズ構成は15群19枚。16.6倍のズーム比と高画質を両立させるために、複合非球面レンズ3枚とLD (Low Dispersion=異常低分散) レンズ4枚を採用し、諸収差を効果的に抑制。APS-Cミラーレスカメラ対応の高倍率ズームレンズとして、クラストップレベルの高画質を実現した。
絞り羽根は7枚羽根の円形絞りを採用。開放から2段絞っても円形に近い形状を維持する。コーティングは、従来のBBAR (Broad-Band Anti-Reflection) コーティングの性能を大幅に上回るBBAR-G2コーティングに進化。ゴーストやフレアの発生を極限まで抑え、圧倒的なヌケ感とクリアな表現を実現する。
■最短撮影距離0.15m、最大撮影倍率1:2
最短撮影距離は広角端18mmで0.15m、最大撮影倍率1:2と、高倍率ズームレンズながらハーフマクロの性能を誇る。被写体に大胆に寄って、背景を大きくぼかしたワイドマクロの表現が可能だ。なお、最短撮影時の被写体とレンズ先端の距離はおよそ5mm。レンズ前玉に被写体が接触しないように注意する必要がある。
■AF性能
AF駆動には、静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive) を採用し、高倍率ズームレンズとしてクラス最高レベルのAF速度と精度を実現する。ソニー製カメラに搭載されている「ファストハイブリッドAF」「瞳AF」など各種カメラ機能に対応するほか、動体へのフォーカス追従性も優れており、動物、飛行機、鉄道などの撮影にも適したレンズとなっている。
■手ブレ補正機構
コンパクトなボディに、タムロン独自の手ブレ補正機構VCを搭載。室内や夜景などの低照度下で発生しやすい手ブレを効果的に抑制する。また、AI (人工知能) テクノロジーを活用することで、焦点距離70mm以下では動画撮影に配慮した補正効果を得ることができる。
■操作性
自重による不用意なレンズの繰り出しを防止するズームロックスイッチを採用。ズームリングを焦点距離18mmでロックすることができる。フィルター径は、タムロンのミラーレス用レンズシリーズの多くと共通のφ67mmを採用している。
■防塵・防滴構造
レンズ鏡筒の可動部、接合部の各所に防滴用のシーリングを配する簡易防滴構造を採用。レンズ最前面には、撥水性・撥油性に優れたフッ素化合物による防汚コートも施している。
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD 主な仕様
モデル名 B061
マウント ソニーEマウント、富士フイルムXマウント
焦点距離 18〜300mm (35mm判換算 27〜450mm相当)
開放絞り F3.5〜6.3
最小絞り F22〜40
レンズ構成 15群19枚
画角 (対角) 77°24’〜5°30’
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.15m (W) / 0.99m (T)
最大撮影倍率 1:2 (W) / 1:4 (T)
フィルター径 φ67mm
最大径×長さ ソニー用 φ75.5×125.6mm / 富士フイルム用 φ75.5×125.8mm
質量 620g
付属品 花型フード、レンズキャップ