奥山淳志さんのフォトエッセイ『動物たちの家』が発売された。
奥山さんが子ども時代に関わった動物たちとの日々を綴った。40数年前のことだが、その情景は細部まで細やかに描き出される。まるでその光景の一部始終が写真に残されていたかのようだ。
奥山さんの写真は温かな光と色彩が特徴だが、文章からも同様の印象を受ける。本書には奥山さんが犬や猫たちを撮った写真とともに、家族アルバムも収められている。それは誰のでもない、僕らの物語だ。
奥山淳志『動物たちの家』
四六判・320ページ
3,080円(税込)
2021年8月4日発売
みすず書房
〈文〉市井康延