ニコンイメージングジャパンは、ニコンZマウントの高倍率ズームレンズ「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」を2021年11月26日に発売する。希望小売価格は85,690円 (税込)。
2021年6月29日に開発発表されたレンズで、APS-Cサイズ (ニコンDXフォーマット) に対応する。35mm判換算で27〜210mm相当をカバーする、ズーム比約7.8倍の汎用性の高いズームレンズだ。
■光学性能
レンズ構成は、EDレンズ2枚と非球面レンズ2枚を含む13群17枚構成で、諸収差を抑制したクリアな画質を実現。ピント面で色にじみのないシャープな描写と、絞り開放からの高い解像力を発揮する。最短撮影距離は広角端で0.2m、望遠端で0.4mだ。
■AF性能・手ブレ補正
STM (ステッピングモーター) を採用し、高速で静寂なAF駆動を実現。光学式手ブレ補正VR機構を搭載し、5.0段の手ブレ補正効果を実現する。
■小型・軽量
質量約315g、長さ約90mmの小型・軽量で高い機動性を備える。「Z 50」との組み合わせでは、同焦点距離をカバーする「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」と「D5600」との組み合わせよりも約190g軽く、約31mm短くなっている。
■操作性
コントロールリングを搭載し、フォーカス (M/A)、絞り値、露出補正、ISO感度などの機能を割り当てることができる。コントロールリングにはクロス状のローレットを採用して、精密感のある外観と操作性を実現。レンズボディには、高級感のあるサテン調塗装を採用し、Zシリーズのカメラにマッチするデザインとなっている。
■動画性能
フォーカスブリージング (フォーカシング時に発生する画角変化) に配慮した設計。ズーミング時も被写体にピントを合わせ続ける追従性に優れた高速・高精度AFにより、フォーカスやズーム位置を思い通りに変更できる。
■その他の性能
電磁絞り機構を採用し、カメラボディ側からの電気信号による高精度な絞り制御を行うことができる。連写時や動画撮影時も滑らかな絞り制御による安定した露出制御を実現する。水滴やホコリの侵入を防ぐシーリングを施し、防塵・防滴に配慮した設計となっている。
先行展示
2021年10月13日より、ニコンプラザ東京/大阪にて先行展示を実施している。
NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR 主な仕様
マウント ニコンZマウント
焦点距離 18〜140mm (35mm判換算 27〜210mm相当)
開放絞り F3.5 (焦点距離18mm)、F6.3 (焦点距離140mm)
最小絞り F22 (焦点距離18mm)、F40 (焦点距離140mm)
レンズ構成 13群17枚 (EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚)
画角 76°〜11° 30′ (撮像範囲DX)
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.2m (焦点距離18mm)、0.22m (焦点距離24mm)、0.25m (焦点距離35mm)、0.3m (焦点距離50mm)、0.36m (焦点距離70mm)、0.4m (焦点距離100mm)、0.4m (焦点距離140mm)
最大撮影倍率 0.33倍
フィルター径 φ62mm
最大径×長さ 約φ73×90mm
質量 約315g
付属品 レンズキャップ62mm LC-62B (スプリング式)、裏ぶた LF-N1