コシナは、フルサイズ一眼レフに対応するフォクトレンダーの中望遠MFレンズ「APO-SKOPAR 90mm F2.8 SL IIS」を2021年11月に発売する。マウントはCPU内蔵ニコンAi-S互換のニコンFマウント。カラーはシルバーリムとブラックリムの2色をラインナップする。希望小売価格は74,800円 (税込)。
<2021.11.15> 発売日が2021年11月30日に決定。
■光学性能
異常部分分散ガラスを5枚を採用した7群7枚のレンズ構成。軸上色収差を限りなくゼロに近づけるアポクロマート設計を採用して高画質を実現する。最短撮影距離は0.9m、絞り羽根は9枚を採用する。
■オールドレンズ風のデザイン
総金属製のフォーカスリングと絞りリングを採用し、大きく削り込まれた指がかりと精密な切削加工が施されたローレットパターンが特徴のデザインとなっている。昭和40年代の一眼レフ用交換レンズをオマージュしたもので、古き良き時代を想起させる外観に、マニュアルの操作感を向上させる機能性を兼ね備える。先白 (さきじろ) のシルバーリムと先黒 (さきぐろ) のブラックリムが用意されているのもファンにとっては嬉しい配慮だ。フィルターサイズはφ52mmとなっている。
■操作性
本体重量は260gで、レンズ全体を繰り出すシンプルな構造により、全長41mmのコンパクトサイズを実現する。サイズ感と重量は標準レンズの「ULTRON 40mm F2 Aspherical SL IIs」とほぼ同等となっている。CPU内蔵のニコンAi-S互換マウントは、Aiカプラーも搭載し、往年のフィルム一眼レフから最新のデジタル一眼レフまで、多くのカメラで使用可能となっている。
■フォクトレンダー SL IIsシリーズ
フォクトレンダー SL IIsシリーズは、35mm一眼レフ用の単焦点レンズシリーズ。金属部材を採用した鏡筒とスムーズな操作感のピント調整リングを備えたマニュアルフォーカスレンズで、単焦点ならではの高画質とピント操作の楽しさが味わえる。「APO-SKOPAR 90mm F2.8 SL IIS」は、「NOKTON 58mm F1.4 SL IIs」「ULTRON 40mm F2 Aspherical SL IIs」「COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL IIS」に続く、SL IIsシリーズ4本目のレンズとなる。
アクセサリー
別売りのフード「LH-90 IIS」も2021年11月発売予定。希望小売価格は5,500円 (税込)。
Voigtlander APO-SKOPAR 90mm F2.8 SL IIS 主な仕様
カラー シルバーリム、ブラックリム
マウント ニコンF (Ai-S / CPU内蔵)
焦点距離 90mm
開放絞り F2.8
最小絞り F22
レンズ構成 7群7枚
画角 27.5°
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.9m
最大撮影倍率 1:8.1
フィルター径 φ52mm
最大径×全長 φ66.3×41.0mm
質量 260g