ZONERが、画像編集・管理ソフトウェア「Zoner Photo Studio X」の大規模アップデートを実施し、「Zoner Photo Studio X 2022」として2021年10月28日に発売しました。1年のライセンスサブスクリプションに加え、30日間無料体験版も用意されています。
「Zoner Photo Studio X」は、RAW現像やフォトレタッチ、動画編集、画像管理、共有などが行えるオールインワンソフトウェア。クラウドストレージ「Zoner Photo Cloud」や容量無制限のオンラインギャラリー「Zonerama」も使用できます。
今回のアップデートでは、過去最大級のエンジン改修と機能拡充を実施。写真編集の処理時間短縮と高画質動画への対応が主軸となっています。Windows 11にも対応しました。
写真編集
■「現像」モジュールのエンジンを刷新、処理速度が大幅アップ
「現像」モジュールを新たにデザイン。使用頻度の高い機能を中心にワークフローを改善し、最大で従来の6倍の処理速度を実現しています。
■各種スライダーの使い勝手が向上、作業がスピーディーに
露出設定の調整方法が変更され、より詳細に編集できるようになりました。新しく追加された「ブラックポイント」「ホワイトポイント」の設定では、写真の暗い部分と明るい部分をより細かくコントロール可能に。また、「露出」調整の後も「ライト」「シャドー」を個別調整できるようになりました。
「ノイズ軽減」機能はデザインを一新してより使いやすくなり、シャープネスの低下も抑えられています。
さらに、木の葉や鳥の羽、布、髪など有機的な質感を強調できる「テキスチャー」ツールを新搭載。正確な輪郭の検出や「シャープ」のより細かい設定も可能になっています。
また、いずれのパラメーターも、スライダーをダブルクリックするだけで値をリセットできるようになりました。
■最新フォーマットに対応
最先端の画像フォーマット「AVIF (AV1イメージ形式)」に対応しました。「AVIF」は「JPEG」などに比べて高品質で保存できるうえ、データ消費量が少ないことが特長。多くのWebブラウザでもサポートされ、今後普及が拡大するとされています。
動画編集
■編集画面がより見やすく、詳細設定や個別設定も可能に
「タイムライン」で変更を加えた際、リアルタイムでのプレビューが可能に。また、オーディオトラックとビデオトラック表示のどちらも高さ調整が可能になりました。
「インサートモード」は、クリップの挿入・書き換えがしやすいよう、各トラックにセレクターが追加されて個別設定できるようになっています。また、ビデオとオーディオ、両方のトラックのレベル値を手動で詳細設定が可能に。複数のトランジションの一括編集も行えます。
「マネージャー」モジュールでは、ビデオファイルの長さや詳細情報などを確認可能に。サムネイルには映像が表示され、ワンクリックで回転もできるようになりました。
オンラインギャラリー「Zonerama」
「Zonerama」は、アップロード写真数と容量が無制限のオンラインギャラリー。画像のストレージとしても利用できます。
■2K・4K動画、「AV1」フォーマットに対応
最大4K解像度 (3840×2160) 動画のアップロードが可能に。Webサイトへ埋め込むこともできます。さらに、オンラインギャラリーとしては初となる「AV1」画像フォーマット対応となりました。
■好みの表示方法を選べる
写真の表示サイズやレイアウトの変更も可能に。また、既存のギャラリーから設定のコピーが簡単に行えるようになったほか、新規のギャラリーを立ち上げる際の時間も短縮されています。
Zoner Photo Studio X 2022
1年ライセンスのサブスクリプション価格 (税込)
- ダウンロード版 (新規1年ライセンス) 6.600円
- 更新 (1年ライセンス) 6.600円
- 一世帯ファミリー1年ライセンスへ拡張 3.960円
最小システム要件
OS Microsoft Windows 11 (64bit) / 10 (64bit) バージョン1809以上
プロセッサー Intel または AMD (SSE2対応)
メモリー 4GB RAM以上
ディスク 480MB以上の空き容量
解像度 1280×800以上
〈文〉佐藤陽子