ソニーは、1.0型イメージセンサーを搭載した5G対応のスマートフォン「Xperia PRO-I」を2021年12月15日に発売する。価格はオープンで、市場推定価格は198,000円前後 (税込)。
「Xperia PRO-I (エクスペリア プロ アイ)」の「I」はイメージング (Imaging) を表したもので、ソニーの最先端イメージング技術を結集した本格的なカメラ撮影を5Gスマートフォンで楽しめる。
■1.0型イメージセンサー
ソニーのコンパクトデジタルカメラ「RX100 VII」に採用している1.0型イメージセンサー「Exmor RS」をスマートフォン向けに最適化して搭載。多くの光を取り込み、高感度・低ノイズと広いダイナミックレンジを実現する。
画像処理エンジンは、スマートフォン向けの「BIONZ X for mobile」を搭載。ミラーレスカメラαシリーズで使われているフロントエンドLSIにより、暗所でのノイズを低減。12bitでのRAW形式撮影にも対応する。
■AF性能
1.0型イメージセンサーは、スマートフォンとして世界で初めて像面位相差AFを搭載した。315点の像面位相差検出AFセンサーは、撮像エリアの約90％をカバーする。被写体までの距離を瞬時に測定する3D iToFセンサー、ソニーのフルサイズミラーレスカメラ「α1」で採用している「リアルタイム瞳AF」や「リアルタイムトラッキング」も搭載しており、動体を高速・高精度に追従する。
静止画撮影時には、AF/AE追従で最高20コマ/秒の高速連写が可能。シャッターは、動きの速い被写体を撮影する際に起きやすいローリングシャッター現象 (動体歪み) を大幅に低減する「アンチディストーションシャッター」を搭載した。
■ZEISSトリプルレンズ
リアカメラはトリプルレンズで、35mm判換算16mm相当でF2.2の超広角レンズ、24mm相当でF2.0/F4.0の広角レンズ、50mm相当でF2.4の標準レンズを搭載。全てのレンズにZEISSレンズを採用しており、被写体の質感まで忠実に捉える。24mm相当の広角レンズはF2.0とF4.0の可変絞りに対応し、ボケ味と被写界深度をコントロールすることができる。ガラスモールド非球面レンズを採用することで、高い光学性能と薄型ボディを両立した。
■動画撮影機能
フォーカスや露出、ホワイトバランスなどの設定変更を直観的に調整できる「Videography Pro」を搭載。利用したいアプリケーションを呼び出せる「ショートカットキー」を本体の側面に装備し、「Videography Pro」を割り当てることで素早く動画撮影を開始できる。スマートフォンとしては世界初の4K/120fpsハイフレームレート撮影に対応し、シネマティックな映像表現が可能な「Cinematography Pro」も搭載する。
■ミラーレスカメラの外部モニターとしても使用可能
「外部モニター」アプリを搭載しており、USBビデオクラス (UVC) をサポートするカメラに接続可能。6.5インチの4K HDR対応有機ELディスプレイを、ミラーレスカメラの高精細な外部モニターとして使用することができる。
また、別売りの「Vlog Monitor」と接続することで、モニターを確認しながら自撮りができるほか、ワイヤレスリモートコマンダー機能付きシューティンググリップ「GP-VPT2BT」、ワイヤレスリモートコマンダー「RMT-P1BT」にも対応。多様なスタイルで撮影することができる。
SONY Xperia PRO-I 主な仕様
カラー フロストブラック
サイズ 約W72×H166×D8.9mm
重量 約211ｇ
バッテリー容量 4500mAh (内蔵電池)
OS Android 11
CPU Qualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform
メモリ 内蔵RAM 12GB、内蔵ROM 512GB
記録媒体 microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード (最大1TB)
ディスプレイ 約6.5インチ 有機EL 21:9ワイドディスプレイ(4K/HDR対応)
メインカメラ
16mm (超広角) 有効約1220万画素 F2.2
24mm (広角) 有効約1220万画素 1.0型 Exmor RS CMOSセンサー F2.0・4.0
50mm (標準) 有効約1220万画素 F2.4
3D iToFセンサー
フロントカメラ 有効約800万画素 F2.0