OMデジタルソリューションズは、ズーム全域で開放F2.8の標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」を2022年3月に発売する。マイクロフォー サーズシステム規格に準拠し、35mm判換算で24〜80mm相当の画角をカバーする。希望小売価格は134,750円 (税込)。
<2022.3.4> 発売日が2022年3月25日に決定。
マイクロフォーサーズ標準ズームの定番として支持された「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」(2013年11月29日発売) の後継モデルで、最新技術を採用することにより、画質や耐環境性能を向上させた。広角から中望遠までの幅広い焦点域で、M.ZUIKO PROレンズならではの高画質を生かした撮影が楽しめる。
■光学性能
DSA (デュアル・スーパー非球面) レンズを含む非球面レンズ4枚を採用した9群14枚構成の光学設計に加え、非球面レンズ表面の散乱を抑制。従来機種よりもフレアの発生を大幅に低減し、よりクリアで抜けのよい描写を実現する。ZERO (Zuiko Extra-low Reflection Optical) コーティングを含めてコーティングの配置も最適化。逆光耐性も改善されている。
ズーム変動による収差の発生を効果的に補正し、ズーム全域で画面の中心から周辺まで高い解像力を発揮。ハイレゾショット機能を使用した撮影でも高画質性能を引き出すことができる。
■マクロ撮影性能
最短撮影距離は、ズーム全域で20cmを実現。最大撮影倍率0.6倍 (35mm判換算) の近接撮影性能を備え、望遠端ではハーフマクロを超えるクローズアップ撮影、広角端では遠近感を誇張したワイドマクロ撮影が可能。クローズアップ撮影で威力を発揮する「深度合成モード」にも対応する。
■AF性能
2枚のレンズを接合した小型軽量フォーカスユニットを、リニアモーター駆動のMSC (Movie and Still Compatible) 機構で動かすことにより、高速で静粛なAFを実現する。
フォーカスリングを手前に引くことでマニュアルフォーカスに切り替わる「マニュアルフォーカスクラッチ機構」と、親指で操作できるL-Fn (レンズファンクション) ボタンを搭載。レンズをホールドしたまま、素早く設定を切り替えて撮影することができる。「OM SYSTEM OM-1」の AF/AE追従約50コマ/秒連写にも対応する。
■タフネス性能
防塵・防滴性能が保護等級IP53に進化。耐低温環境動作も−10℃に対応しており、防塵・防滴・耐低温性能を持つカメラボディと組み合わせることで、過酷な環境でも安心して撮影できる。最前面のレンズには、撥水・撥油・防汚に加えて摩擦低減効果もあるフッ素コーティングを施している。
OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II 主な仕様
マウント マイクロフォーサーズマウント
焦点距離 12〜40mm (35mm判換算 24〜80mm相当)
レンズ構成 9群14枚 (EDAレンズ1枚、非球面レンズ2枚、DSAレンズ1枚、EDレンズ2枚、HDレンズ1枚、HRレンズ2枚)
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
画角 84°〜30°
最大口径比 F2.8
最小口径比 F22
最短撮影距離 0.2m
最大撮影倍率 W 0.11倍、T 0.3倍 (35mm判換算 W 0.21倍相当、T 0.6倍相当)
フィルター径 φ62mm
最大径×全長 φ69.9×84mm
質量 382g (レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く)
付属品 レンズキャップ LC-62G、レンズリアキャップ、レンズフード LH-66D、ラッピングクロス