カメラの交換レンズをモチーフにした九谷焼の盃 (さかずき)「九谷焼レンズ盃」が、クラウドファンディングサイト Makuakeに登場しました。キヤノンマーケティングジャパンがデザイン監修、伝統工芸職人が制作を手がけた工芸品です。
通常価格は14,300円、早割価格は12,870円 (税込)。各30個限定で、絵柄は4種類から選べます。All in型のため、目標金額の達成に関わらずプロジェクト終了日の2022年3月23日までに支払いを完了した時点で応援購入が成立。商品は2022年6月末までに発送予定です。
■伝統的な磁器でレンズを表現
素地成形職人の中川千尋さん、絵付け職人の井上雅子さん、さらに日本の伝統技術を生かした商品を開発している株式会社アルヴォリによる共同開発。キヤノンが器の形や色、レンズらしさに関するアドバイスや試作用機材の貸し出しなども行ったそうです。
キヤノンが監修したレンズにまつわる伝統工芸品といえば、「江戸切子レンズグラス」が記憶に新しいところ。今回は、石川県で生産される磁器・九谷焼 (くたにやき) とレンズが融合しました。贈答品にもピッタリな逸品。九谷焼を身近に感じながら、カメラ談義も盛り上がりそうです。
■職人の技が光る薄作りと迫力の絵付け
九谷焼といえば、色鮮やかな絵付けのイメージがあるかもしれませんが、「九谷焼レンズ盃」には珍しい黒絵の彩色が使われています。大きく湾曲した底面に、大胆な構図と現代的な作風で描かれた獅子や虎は迫力満点。「阿吽の呼吸」でおなじみの、口を開けた「阿」(あ) と、口を閉じた「吽」(うん) がテーマになっています。
盃の側面は、レンズと同じく黒一色。そこに施された金または白金のラインが、レンズらしさと高級感を醸し出しています。
魚眼レンズを思わせる、滑らかな球面の底面。底面は限りなく薄く成形されており、光が透過してまさにレンズのように絵柄が浮かび上がります。
盃は木箱に入った状態で届き、コレクションにもピッタリです。
今回のクラウドファンディングは先行販売となり、応援購入の結果によって今後の取り扱いが検討されるとのことです。
支援額 (税込)
- 1個 12,870円 (早割) 限定30個
- 1個 14,300円 限定30個
九谷焼レンズ盃 主な仕様
柄 獅子・阿、獅子・吽、白虎・阿、白虎・吽
素材 磁器、金 / 白金、絵の具 (主成分 二酸化マンガン)
サイズ 直径約81×高さ約39mm
容量 最大約100ml
重量 約180g
〈文〉佐藤陽子