カウンセラー写真家・立山紘の4作目となる写真集 『自由な時間』が発売中だ。
立山の“サプリメントのような写真集”を作りたいという想いから、制作された本書。
今年1月の初版が発行されるやいなや、約1ヶ月で重版となった。
2019年6月発刊の『「想」東京』以来となる本作は、「最果ても都会も心で繋がる」をテーマに、自然が奏でる夢幻かつ無限のバリエーションを一冊にまとめたという。
心理カウンセラーでもある立山が紡ぐ、心の自由を拡げていくヒントとなる短エッセイと共に収録されている。
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立山紘 コメント
本来の社会活動がなかなか戻ってこない状況下、心の翼だけでも大きく大きく伸ばせるような、そんな写真集を作りたい。その想いを原動力に、スケール感・爽快感のある情景を選りすぐって一冊にまとめました。最果ての絶景から都会の心象風景まで、流氷も樹氷も湾岸の夕暮れも、野鳥もエゾシカも野良猫も、オールカマーのオールスター。十余年に亘るネイチャー取材の一つの集大成のような、そんな納得の出来に仕上がりました。イマジネーションの風に身を委ねつつ、ゆったり眺めていただけたなら、望外の喜びです。
「自由って何だろう」
「本質とは何処にあるのだろう」
本を作る過程でそこを心の中で問い続け、湧き出してきた言の葉も写真の合間にヒラリヒラリと記しています。とりとめの無い白域の如き、自由という名の霧幻峰、その険しき稜線に製作の道も難航し、出版時期も当初の予定から数ヵ月ほど遅れる事態になりました。今も問いの岩綾帯で空を仰いでいます。大いなるフォトの旅路と共に、読者の皆様の「内なる自由」、その探究の一助を本書が担えたなら、こんなに嬉しいことはありません。
4作目にして本のサイズも横長ワイドになり、臨場感溢れる紙面構成に進化していると思います。まえがきにも書きましたが、「まずはenjoy!」七彩のネイチャー宇宙をどうかご堪能ください。
「何かとしがらみの多い世の中、写真だけでも自由で行こうよ!」
立山紘 プロフィール
文筆家兼フォトグラファー、東京都出身。
都会の雑踏から雪深き最果ての秘境まで、心に響く深遠の絶景を求めて撮影を続ける浪漫派フォトグラファー。文筆家としても、エッセイ・童話から短編小説まで幅広いジャンルを執筆。また、心理カウンセラーの資格を有し、写真の情動性と心理学の要素を融合させた新しい形のセルフケアを探究している。
書籍情報
[タイトル] 『自由な時間 Amazing Japan_Photo』
[発売日] 2022年1月26日
[定価] 税込1980円(税込)
[判形・仕様] B5横長判(H180×W270㎜)・ソフトカバー・132ページ
[発行・発売] 三省堂書店/創英社