リコーイメージングが、PENTAX共創プロジェクトの取り組みのひとつとして発表した“工房的ものづくり”の第一弾「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」。ペンタキシアンの声に応えて製品化した漆黒のデジタル一眼レフカメラを実際に手にしてきた。
「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」は、クラウドファンディングサイト「うぶごえ」で、2022年4月27日いっぱいまで販売プロジェクトを実施中だ。すでに目標金額の230%以上を達成し、支援額は2,300万円を超えている。
何から何まで、とにかく黒い
展示されていた「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」は、モックアップながら実際の製品と同じ塗装が施されている。「PENTAX K-3 Mark III」と比べてみると、PENTAXのブランドロゴ、モデル名、レンズの指標なども黒く塗られ、全身真っ黒なカメラとなっている。視認性の良さやわかりやすさを全て封印した、異色の一眼レフカメラだ。
「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」は、もちろんボディ背面も黒で統一されている。こんなカメラをいきなり手渡されたら、きちんと操作できるだろうか。
グリップ脇にある、手ブレ補正機能を示すSR (シェイク リダクション) のバッジも黒い文字になっている。
ペンタックスのロゴが光るステンレス製のホットシューカバー「PENTAX O-HC177 Black」。「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」に同梱される特別仕様で、通常モデルの「O-HC177」はダークシルバーだが、こちらは全面ブラックで統一されており、「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」に装着すると絶妙の一体感がある。「PENTAX O-HC177 Black」は、「うぶごえ」で単品での購入も可能だ。クラウドファンディング限定2,000個の販売で、価格は4,500円 (税込)。
ストラップの吊環と三角リングは、通常の製品よりも光沢感を抑えたブラック仕様となっている。
ボディ底面。三脚穴は通常モデルと同じだった。
絶妙な色味で文字が刻印されているこだわりの仕上げ
漆黒のボディとはいっても、文字が印刷されていないわけではない。通常モデルにある文字は「PENTAX K-3 Mark III Jet Black」ではチャコールブラックで印字されており、限りなく目立たないようになっているが、光の当たり方によって判読できるような、絶妙な色合いとなっている。
漆黒のレンズ「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR Jet Black」
セットの標準レンズ「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR Jet Black」も、焦点距離や距離指標などの刻印は、目立たないように黒で色入れされている。また、通常モデルとは異なる特別仕様で、カメラボディと塗装・仕上げが統一されており、通常モデルにある赤いリングは、ブラックのリングに変更されている。なお、「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR Jet Black」の単体販売はないということだ。
専用レンズフードを外すと、レンズ前枠の刻印もしっかりと黒で色入れされていた。
「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR Jet Black」は、モックアップながら着脱が可能だった。通常モデルの「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR」はオレンジのシーリングが施されているが、「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR Jet Black」には黒色のシーリングが採用されている。
「HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR Jet Black」専用のかぶせ式アルミキャップ。
すでに目標額を達成しているため、プロジェクトは成立している。発送は2022年7月下旬からの予定となっている。