ルーク・オザワさんの写真で航空の歴史を振り返る『航空の世界 1973-2000』が発売された。
航空の世界の約30年をルークさんが秘蔵するフィルム写真で綴る。14歳のとき、飛行機で北海道へ家族旅行に出掛け、そこから飛行場通いが始まった。羽田やホノルル、香港啓徳空港、プロになる決心をさせたコンコルドなど、ルークさんの印象深い地を中心に写真と文章でかつての日々を蘇らせる。古い写真の褪色やネガカラーの色が時代の匂いを立ち昇らせる。
収録されている作品は、ステイホームが求められる中、これまでに撮影した膨大な数の写真を整理していたルークさんが発掘したもの。本書はコロナ禍がもたらした一冊でもある。
ルーク・オザワ『航空の世界 1973-2000』
体裁 B5判・144ページ
価格 2,400円(税込)
発売日 2022年3月7日
発行元 イカロス出版
ルーク・オザワ (Luke Ozawa)
航空写真家。1959年東京生まれ。ヒコーキと向き合い48年、日本や世界の空で一瞬の光と色を追い求めている。風景とヒコーキをシンクロさせた絵づくりに定評があり、ラジオ、テレビ、トークイベントなど幅広く活躍。生涯飛行搭乗回数は2100回を超える。これまで手掛けたカレンダーはANAを始め300作で、2016年全国カレンダー展では文部科学大臣賞受賞。写真集『JETLINER』シリーズ (イカロス出版) など著書多数。
〈文〉市井康延