写真家の熊谷直子さんが、女優の川上なな実さんを撮影した写真集『すべて光』が発売された。
セクシー女優でストリッパーだった川上なな実さんを約2年間撮影した。撮影を始めてから、彼女は新たな人生へと踏み出すことを決めた。ストリップの舞台風景などもあるが、そこに淫靡さが漂っていないのは、熊谷直子さんの性への捉え方が現れているからだろう。
笑顔の写真が多い中、目に涙を溜めた1枚が印象深く心に残る。ここで綴られているのは、これまでとは異なる新しい時代の物語だ。
川上なな実 (文)・熊谷直子 (写真)『すべて光』
体裁 245×174mm・192ページ
価格 4,500円(税込)
発売日 2022年1月12日
発行元 エパブリック
川上なな実 (Nanami Kawakami)
福井県出身2012年AVデビュー。15年浅草ロック座ストリップデビュー、恵比寿マスカッツ加入。2022年2月にはAV女優、ストリッパーを引退し、並行して続けてきた俳優業に専念することを宣言した。映画『東京の恋人』『つないだ手をはなして』『女優 川上奈々美』主演、Netflixオリジナルドラマ『全裸監督』4話ゲストヒロイン、映画『メイクルーム (夕張映画祭グランプリ)』『下衆の愛』『ゾッキ』主要キャストを演じる。
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熊谷直子 (Naoko Kumagai)
写真家。兵庫県尼崎市出身、東京都在住。20歳で渡仏し、写真と芸術を学ぶ。帰国後、藤田一浩氏に師事し、2003年よりフリーランスへ。雑誌や広告、CDジャケット、舞台などで幅広く活躍するかたわら、個展などで作品も発表。被写体をストレートに捉える写真が心をつかむ。主な作品集に『anemone』『月刊二階堂ふみ』杉咲花『ユートピア』『赤い河』。
〈文〉市井康延