6月1日の「写真の日」を中心に、都内各所で写真を楽しむ「東京写真月間2022」が開かれる。
メインとなるのはタイムリーなテーマを設定して企画した国内展と、アジアの国々の写真を紹介する国際展だ。国内企画展はSDGsへの関心の高まりを受け、「地域との共生」をテーマに取り組む写真家を紹介する。
今回は初めての試みとして出展者を公募で選んでいる。太田昭生さんは1990年から瀬戸内の島々の歴史を残そうと定点観測を始めた。豊島は産業廃棄物で荒廃した後、アートの島として再生。その変貌ぶりに驚かされる (5月27日~6月8日 エプサイトギャラリー)。
このほか、身近な道端で見つけた生き物や道具たちを撮影した内倉真一郎さん (5月18日~6月10日 キヤノンオープンギャラリー1) や、生まれ育った雪深い越後の営みを見続けた横田國平さん (5月31日~6月13日 ニコンプラザ東京 THE GALLERY) などを紹介する。
国際展では中国・江蘇省にスポットを当てる。省都は南京で文化遺産の多い歴史ある地だ。日系企業も多く進出し、経済面でも栄える。16名の作品を6つの会場で展観する。
また、今年が日本・南西アジア交流年に当たることから、バングラデシュ、インドなど南西アジア各国の写真を展示する特別展も行なう予定。
東京写真月間2022
地域との共生
- 5月18日 (水) ~ 6月10日 (金)
キヤノンオープンギャラリー1- 内倉真一郎写真展「Collection−Miyazaki」
- 5月27日 (金) ~ 6月8日 (水)
エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー- 浅野久男写真展「“Kai”を探して。A Journey to Find “Kai” in Hokkaido」
- 太田昭生写真展「豊島30年“産廃からアートへ”」
- 5月31日 (火) ~ 6月13日 (月)
ニコンプラザ東京 THE GALLERY- 横田國平写真展「心の故郷 中越後」
- 6月2日 (木) ~ 13日 (月)
OM SYSTEM GALLERY- 櫻井靖彦写真展「王滝・三岳 三十六景−愛知用水ふるさと紀行」
- 風間健介写真展「夕張」
- 6月14日 (火) ~ 25日 (土)
ピクトリコ ショップ&ギャラリー- 松本佳子写真展「ハレ」と「ケ」の日のはざま−八戸えんぶり 八戸地方に春を呼ぶ豊年祈願
- 長島敏春写真展「逗子」
アジアの写真家たち 中国 江蘇省
- 5月18日 (水) ~ 6月10日 (金)
キヤノンオープンギャラリー1- 周葉
- 5月27日 (金) ~ 6月2日 (木)
ソニーイメージングギャラリー- 韋鳴
- 5月30日 (月) ~ 6月5日 (日)
プレイスM- 栄毅清、許益民、金壽彭、屠国嘯、皺栄興
- 6月3日 (金) ~ 19日 (日)
LUMIX BASE TOKYO- 王京、謝松
- 6月4日 (土) ~ 10日 (金)
新宿 北村写真機店- 張炎龍、陸啓輝
2022年日本写真協会賞受賞作品展
- 5月27日 (金) ~ 6月2日 (木)
富士フイルムフォトサロン 東京
「写真の日」記念写真展・2022
- 6月23日 (木) ~ 28日 (火)
ヒルトピア アートスクエア ギャラリーA・B
東京写真月間2022特別企画展
- 6月23日 (木) ~ 28日 (火)
ヒルトピア アートスクエア ギャラリーC- 「2022年日本・南西アジア交流年」展
〈文〉市井康延