パナソニックは、マイクロフォーサーズシステム規格の超広角単焦点レンズ「LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.」を2022年6月23日に発売する。焦点距離は35mm判換算で18mm相当、ハーフマクロ撮影が可能な超広角レンズだ。希望小売価格は60,940円 (税込)。
■光学性能
レンズは非球面レンズを2枚採用した9群12枚構成で、球面収差や歪曲収差を抑えて高い解像性能を実現。ライカの厳しい光学基準をクリアし、画面の中心から周辺まで優れた描写性能を発揮する。
開放値F1.7の明るさで、美しいボケ効果や低照度下の撮影に対応する。また、最大撮影倍率0.25倍 (35mm判換算で0.5倍) のハーフマクロ撮影を実現して、ボケ表現と超広角ならではのダイナミックな表現を両立した。最短撮影距離は9.5cm。最小絞り値はF16で、7枚羽根の円形虹彩絞りを採用する。
■AF性能
レンズの全長が変化しないインナーフォーカスを採用し、静粛で高速・高精度なフォーカシングを実現する。ステッピングモーターの採用により、毎秒240回のAF制御とコントラスト検出方式による高精度なフォーカシングが可能。また、MF時のリニア・ノンリニアの切り替えをカメラ本体で選択することができる。
■機動性・堅牢性
質量約130g、長さ約52.0mmの軽量・コンパクトなボディに55mm径のフィルター枠を備え、超広角レンズながらフィルターの装着が可能。レンズ最前面にはフッ素コーティングを採用し、レンズ表面に汚れが付きにくく、付着した場合でも簡単に取り除くことができる。防塵・防滴仕様、−10℃の耐低温にも対応。フィールドでの本格的な撮影が可能だ。
■動画性能
ピント位置の移動によって画角が変化するブリージング現象を抑制。絞りのマイクロステップ制御を行い、絞り値を細かく制御することで、輝度変化の大きいシーンでもなめらかな露出変化を実現し、自然な映像表現を可能にする。MF時のリニア選択時には、フォーカスリングの回転角度を変更することができ、回転角度によるフォーカス駆動量を調整することで、シネマレンズのような細かいピント送りができる。
Panasonic LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH. 主な仕様
品番 H-X09
マウント マイクロフォーサーズマウント
焦点距離 9mm (35mm判換算 18mm)
開放絞り F1.7
最小絞り F16
レンズ構成 9群12枚 (非球面レンズ2枚、EDレンズ2枚、UHRレンズ1枚)
画角 100°
絞り羽根枚数 7枚 (円形虹彩絞り)
最短撮影距離 0.095m
最大撮影倍率 0.25倍 (35mm判換算 0.50倍)
フィルター径 φ55mm
最大径×長さ φ60.8×約52.0mm
質量 約130g (レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップを除く)
付属品 レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップ