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意外と知らない野生動物・テンを追い続けた貴重な写真集『テン 種をまく森のハンター』

吉見光治さんの写真集『テン 種をまく森のハンター』が発売された。

吉見光治『テン 種をまく森のハンター』

 

吉見さんは約10年間、日本固有の種であるテンを観察してきた。夏と冬で毛の色が変わり、美しい色彩を持つ彼らは、今も剥製や毛皮用に密猟されるという。事実、撮影中にも顔を識別できた2頭が姿を消した。

本書はテンに興味を持つ人を増やし、彼らを守りたいという吉見さんの想いが詰まっている。年間通して彼らの生活を見ていくと他人事でなくなる。

吉見光治『テン 種をまく森のハンター』

体裁 160×220mm・63ページ
価格 1,650円(税込)
発売日 2022年3月21日
発行元 あっぷる出版社

 

吉見光治 (Mitsuharu Yoshimi)
1949年、徳島県生まれ。1970年代からネイチャーフォトグラファーとして活動をはじめる。八重山諸島、沖縄北部、奄美などで貴重な写真を撮り続け、そのフィールドは森から水中までと幅広い。現在も富士山や丹沢の森を歩き、野生動物の写真を撮り続けている。

 

〈文〉市井康延