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キヤノン EOS Rシステム初のAPS-Cハイエンドミラーレス「EOS R7」誕生! EOS R3譲りのAF性能と最高8段の手ブレ補正

キヤノンは、EOS Rシステム初のAPS-Cミラーレスカメラとして、ハイアマチュア向けモデル「EOS R7」を2022年6月下旬に発売する。価格はオープン。参考価格はボディ単体が197,780円、同時発売予定の「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」を含むレンズキットが246,180円 (いずれも税込)。

<2022.6.20> 発売日が2022年6月23日に決定。

EOS R7

 

「EOS R7」は、EOS Rシリーズ初のAPS-CサイズCMOSセンサー搭載モデル。高速連写・高速AF、ボディ内手ブレ補正機能を搭載し、2014年発売のデジタル一眼レフ「EOS 7D Mark II」以来となるハイアマチュアユーザー待望の高性能APS-Cサイズ機となっている。

EOS R7・RF-S18-150 IS STM レンズキット
同時発売の「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」装着例

■EOS Rシリーズ最速の高速連写性能

メカシャッター/電子先幕使用時には、EOS Rシリーズ最速となるAF/AE追従で最高約15コマ/秒の連写を実現。電子シャッター使用時にはAF/AF追従で最高約30コマ/秒での高速連写を可能とする。

■「EOS R3」譲りの動体追尾性能の高いAF

EOS R3」でも使用されたアルゴリズム「EOSiTR AFX」などのAF被写体検出技術を取り入れることで、人物 (瞳・頭部・胴体)、動物 (犬・猫・鳥) の瞳・顔・全身、乗り物 (モータースポーツの車・バイク) の全体・スポットをしっかりと捉え、高い被写体追尾性能を発揮する。また「デュアルピクセルCMOS AF II」に対応し、AFの高速・高精度化を図り、同時に測距可能エリアを最大100×100% (被写体検出時) の画面全域に拡大した。

■有効約3250万画素のAPS-CサイズCMOSセンサー

新開発の有効約3250万画素APS-CサイズCMOSセンサー、映像エンジン「DIGIC X」を搭載し、APS-Cサイズ機としてはEOS史上最高の解像性能を実現した。高感度時のノイズ低減により、静止画撮影時に常用感度を最高ISO32000まで拡大。光量の少ないシーンでも自由度の高い撮影が可能となった。

EOS R7
手持ちでの夜景撮影例

■5軸手ブレ補正+協調制御で最大8段の手ブレ補正効果

ボディ内にセンサーシフト式の5軸手ブレ補正機構を搭載。レンズのIS機構との協調制御により、最高8段の手ブレ補正効果が得られる。さらに、5軸手ブレ補正のロール補正機能を利用して、撮影画面の水平を自動で補正する機能を働かせることができる。動画撮影時には、ボディとレンズの手ブレ補正に加え、動画電子ISも併用でき、移動撮影時などに高い手ブレ補正効果を期待できる。

EOS R7
協調制御による手ブレ補正のイメージ

■3種類の4K動画撮影モード

フル画角で60P記録を行う通常の4K UHD記録のほか、7Kオーバーサンプリングプロセッシングによる解像感と色再現性の高い4K UHD Fine (30P)、約1.6倍のクロップ効果による望遠撮影が可能な4K UHDクロップの計3モードを採用。Canon Log 3を搭載し、グレーディング (映像加工処理) を前提とした映像制作にも対応する。加えて、4Kタイムラプス動画、120Pのハイフレーム動画などの特殊な動画撮影も楽しめる。

■大きく変化した操作部

ボディ上部のダイヤル、ボタン類は軍艦部の右側へ集中させ、従来のEOS Rシリーズでは左側にあった電源スイッチも右側へ移動した。

EOS R7
上面の右手側にダイヤル、ボタン類を集中させた操作部

 

デジタル一眼レフ時代から上位モデルに搭載されてきたサブ電子ダイヤルの位置は、従来機とは大きく異なり、背面の上寄り、ファインダーの脇に移動した。サブ電子ダイヤルとマルチコントローラー (十字キー) を融合させたもので、使用頻度の高い操作部を1か所にまとめて、操作性の向上を図った。

EOS R7
サブ電子ダイヤルとマルチコントローラーを融合させた新たな操作系
EOS R7
再生時はマルチコントローラーで拡大表示、サブ電子ダイヤルで画像送りができる

■有機EL採用のEVFとバリアングル液晶モニター

約236万ドットの有機ELパネルを採用した電子ビューファインダー (EVF) は、倍率が1.15倍と高く、HDR技術により黒つぶれや白とびの少ない自然な見え方を再現する。表示レートは最高119.8fpsと高速。

EOS R7

 

背面の液晶モニターは3型・約162万ドットの液晶パネルを使用。タッチ操作に対応し、バリアングル方式により、ハイアングルやローアングル、自撮りなども自由に行える。モニター表面は汚れをふき取りやすい汚れ防止コーティングが施されている。

EOS R7・RF-S18-150 IS STM レンズキット

■特徴ある作画機能

従来のEOS Rシリーズと同様、様々な作画機能を搭載し、撮影表現の幅を拡げてくれる。

パノラマショット
カメラをパンさせながらシャッターを切ることで、高画質なパノラマ画像を生成する機能。5軸手ブレ補正機能のスイングブレ補正により、鮮明な仕上がりとなる。

EOS R7
作例

流し撮り
AFのトラッキング中に被写体の移動速度の情報などから流し撮りに適したシャッタースピードが自動設定されるため、被写体に集中できる。

EOS R7
作例

RAWバーストモード
電子シャッターによるRAW記録による高速連写機能で、AF/AEが追従した状態で最高約30コマ/秒で撮影できる。さらに、「プリ撮影」をオンにすると、シャッターボタンを全押しする約0.5秒前から画像が記録される。

HDR PQ
HDRディスプレイの性能をフルに生かすことができるダイナミックレンジの広いHDR画像を撮影する機能。一般のJPEGが8bitなのに対して、HDR PQでは10bitで記録され、記録形式もHEIFとなる。

EOS R7
HDRモード : ON + HDR PQ [する] での撮影イメージ

カメラ内深度合成
フォーカスブラケット撮影時に深度合成を行い、奥行き方向の広い範囲にピントが合った画像を記録することができる。

■SDカードが2枚入るデュアルカードスロット

グリップ側の側面のカバーを開けると2つのSDカードスロットが搭載されている。いずれもUHS-II対応で、静止画と動画の振り分けや自動切り換え、バックアップ記録のための同一書き込みなどができる。バッテリーは、「EOS R5」や「EOS R6」などと同じ「LP-E6NH」を採用。

EOS R7

■機器との通信機能が強化されたマルチアクセサリーシュー

クリップオンストロボ、音声のデジタル入力、高速データ通信、電源供給などの機能拡張に対応した新しい機能を持つアクセサリーシューを搭載。対応する機器との間では高度な通信が行われる。従来型のクリップオンストロボなどはそのまま使用できる。

EOS R7
マルチアクセサリーシュー対応マイク「DM-E1D」の装着イメージ

■マグネシウム合金を用いた耐衝撃性・耐久性の高いボディ

本体 (シャーシ) には、耐衝撃性、耐久性が高く、電磁シールド効果、熱の伝導性も高いマグネシウム合金 (一部 アルミニウム合金) を使用。外装には高強度エンジニアリングプラスチックを使っている。

EOS R7・RF-S18-150 IS STM レンズキット

同時に発表された高倍率ズームレンズ「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」が付属する。

EOS R7・RF-S18-150 IS STM レンズキット

Canon EOS R7 主な仕様

有効画素数 約3250万画素
撮像素子 APS-CサイズCMOSセンサー
マウント キヤノンRFマウント
ISO感度 常用 ISO 100〜32000、拡張 ISO 51200相当
シャッター速度 メカシャッター 1/8000〜30秒、電子シャッター 1/16000秒・1/8000~30秒、バルブ
ファインダー 0.39型 約236万ドット OLED電子ビューファインダー
画像モニター 3.0型 約162万ドット バリアングル液晶モニター (静電容量方式タッチパネル)
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード (UHS-II・UHS-I対応)
幅×高さ×奥行き 約132.0×90.4×91.7mm
質量 約530g (本体のみ) / 約612g (バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 バッテリーチャージャー LC-E6、バッテリーパック LP-E6NH、ストラップ ER-EOSR7、アクセサリーシューカバー ER-SC2