中国・深圳市のKandao Technology (カンダオ テクノロジー) は、3Dビューワーを一体化した3Dカメラ「QooCam EGO (クーカム イゴ)」を発売した。カラーはホワイトとブラックの2色。販売は同社のオンラインショップで行われ、価格は49,500円 (税込)。
「QooCam EGO」は、左右に2つのレンズが並ぶ3Dカメラと、両目でのぞくための2つの接眼レンズを持つ3Dビューワーの2つのブロックで構成される。撮影時は3Dカメラのみを使用。3Dビューワーは3Dカメラ背面の液晶モニターに表示される再生映像と画像を見るためのもので、鑑賞時にマグネットで3Dカメラ背面に取り付ける。
3Dカメラで撮影される3D映像と画像は、左右のそれぞれのカメラで撮影した画像を横に並べる「サイドバイサイド方式」となる。3D動画は1920×1080ピクセルのフルHDを横に並べた3840×1080ピクセルで記録され、60fpsの高フレームレートで撮影できる。3D静止画は4000×3000ピクセルの1200万画素画像を横に並べた8000×3000ピクセルで保存される。
左右のカメラ部には、それぞれ1/2インチの撮像素子を搭載。レンズは35mm判換算で28mm相当、開放F1.8のものを採用している。また、2つのカメラの間隔は、人間の目の間隔に近い65mmとなっており、自然な立体感が得られる。
3Dカメラ上面には電源ボタン、シャッターボタン、内蔵マイクがあり、右手側の側面のカバーを開くと、バッテリー、micro SDメモリーカードスロット、USB-C端子が現れる。反対側の側面には再生画像を送る際などに使うボタン類が配置されている。底部には三脚ネジ穴も装備している。
背面の液晶モニターは、2.54インチ、1600×1440の約230.4万ドット。3D映像再生時には37PPD (Pixels per degree) の角解像度 (視度角1°あたりの解像度) を確保している。これは、一般的なヘッドマウントマウントディスプレイの約2倍で、高解像度モデルに匹敵する。タッチパネル対応で、各種設定は液晶モニターをタッチして行う。
3Dビューワーの光学系は、左右それぞれが非球面レンズを含む11枚のレンズとミラー類で構成されており、液晶モニターに表示された3D映像や画像を高画質で鑑賞できる。レンズ面には傷が付かないようにコーティング (表面硬度7H) が施されている。
「QooCam EGO」は、撮影・鑑賞に加え、通信機能や動画加工機能が搭載されている。Wi-Fi 5に対応しており、スマートフォンなどへ映像や画像を転送できるほか、「QooCam EGO」同士で直接、映像や画像を送り、共有することが可能。また、3Dテンプレートとクイックエディット機能で撮影した映像に演出を加えることもできる。
「QooCam EGO」は、画期的な光学技術と歪み補正技術により、小さなボディのカメラでありながら、リアルな3D映像体験を実現する。スナップ感覚で撮影でき、3Dビューワーを使えば、その場で3D映像・画像を鑑賞することも可能。さらに、Wi-Fi機能でほかの人とも3Dコンテンツを共有できる。これまでにないガジェットだといえる。
Kandao QooCam EGO 主な仕様
3Dカメラ
レンズ F1.8、35mm判換算で28mm相当
撮像素子 1/2インチセンサー
動画解像度 立体視：3840×1080 (サイドバイサイド方式)、単眼：1920×1080
フレームレート 60fps、30fps
動画ビットレート 60Mbps
動画フォーマット MP4
音声フォーマット AAC (16bit/デュアルチャンネル/48KHz)
写真解像度 立体視：8000×3000 (サイドバイサイド方式)、単眼：4000×3000
写真フォーマット JPG、DNG (ファームウェアアップデートによる)
露出モード 自動
露出補正 −2EV〜＋2EV
モニターサイズ 2.54インチ
モニター解像度 1600×1440 (847PPI)
通信機能 Wi-Fi 5
記録メディア micro SDメモリーカード (最大256GBまで、U3カード推奨)
インターフェース USB Type-C
バッテリー容量 1340mAh (交換式)※USB Type-Cポートより充電が可能
サイズ W94×H52×D22mm (レンズ部を含むD26.8mm)
質量 160ｇ
3Dビューワー
サイズ W97.2×H52.8×D47.6mm
質量 114.65ｇ
付属品 バッテリー、ハンドストラップ、USB-C to USB-Aケーブル、自撮りミラー、収納バッグ、クリーニングクロス